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・この仕事を任せられるのは、あの人をおいていない。

・先輩をおいて、勝手に物事を決めてはまずい。

1-11 ともなると、ともなれば(~になると当然)

・この公園は冬の間は訪れる人が少ないが、春ともなると桜の花が咲き、花見客でにぎわうようになる。

(賑わう:

熱悩、興王。

賑わしい、賑やか)

・社長ともなると、来客の接待や会議で、時間に追われ、さぞ忙しい毎日なのだろう。

・冬ともなると、北海道(ほっかいどう)のスキー場は若いスキー客の予約が殺到(さっとう)する。

最近の若者は贅沢(ぜいたく:

浪費)になったものだ。

1-12 にもまして(~以上に)

・実力ある彼は受験を控え、それまでにもまして、猛勉強を始めた。

・元々、美人だったAさんは最近恋人ができたらしく、以前にもまして、きれいになってきた。

・今年は去年にもまして、就職難である。

いくら親のコネ(関係、後門)を使ってみたところで、仕事につけられない。

1-13 ~たところで(~しても、「駄目である、もう遅い」という気持ち)

・40才にもなって、今さら転職したところで、苦労するばかりだ。

・今さら悔やんでみたところで、事故を起こしてからではもう遅い。

・謝って貰ったところで、もう死んだ娘は帰ってこない、さっさと(快点≒もじもじ慢)帰ってくれ。

・親に頼んでみたところで、そんな馬鹿なこと駄目だと言われるに決まっている。

だから言わないほうが増(ま:

勝過、強過、還不若 こんな物なら、無い方が増しだ)しだ、起こられるだけ損をする。

1-14 ものを…(~のに、~はきまっていることなのに現実は…)

・君が金に困っていると知っていれば、何とか力になったものを。

・あいつがいると分かっていれば、このパーティに行かなかったものを。

・早くすればいいものを、ぐずぐず(愚図愚図:

慢的、磨蹭、唠叨)しているから、デートに間に合わなくなったんでしょう。

・バレンタインのチョコレート早く渡せばいいものを、いつまでももじもじしているから、渡せなくなっちゃったでしょ。

1-15 なりに、なりの(独自(どくじ)に、特別に、ちょうど~に合うように)

・そんなに怒るな、あいつは子供なりに考えてやったことなのだから。

・その結論は彼なりに考えた上でのことだろうが、世間(せけん)には通じない。

・人には人それぞれ、それなりの事情と言うものがある。

例文:

・こんなひどい雨の中を歩いていらっしゃったんですか、電話をくだされば車で迎えにまいりましたものを。

・食事の支度(仕度、したく:

準備)をするといっても、材料も買っていなければ調味料も揃っていない。

これでは作ろうにも作らない。

・男女平等(なんにょびょうどう)が叫(さけ)ばれ、日本は戦後、法律の上では男女同権になったとはいえ、現実にはまだ女性が差別を受けれ入る。

・最近、父ときたら、兄の就職のことばかり気にしているのよ。

・大雪で交通が麻痺(まひ)し、会社へいこうにもいけなかった。

・妻の励ましないでは、作品の完成は無かったであろう。

・もうとても追いつけないだろうと思いきゃ、驚(おどろ)くほどのスピードで彼は一気に先頭に走り出た。

・父も母もこれまではただ仕事一筋(ひとすじ)で人生を楽しむゆとり(富浴)などなかった。

海外はおろか、国内さえもほとんど旅行したことが無い。

・次の総経理に相応しい(ふさわしい:

適合、相称)人物は、彼をおいて、ほかにはいない。

・もうすぐアメリカ旅行に行くというのに切符の手配はおろか、パスポートも用意していない。

・運命に玩ばれた(弄ばれる、もてあそばれる:

玩弄)あの人の人生は、涙なくしては語(かた)れない。

・我が社の危機を救う方法は皆さんの協力をおいてほかには考えられないだろう。

・検討してみますと言われたので、了承されたと思いきゃ、実はそれは「お断りします」という意味だった。

・そんなにひどい悪戯(いたずら)は、たとえ小さな子供であれ、許せるものではない。

2-1 ないものでもない(~することもある、可能性はある)

・まだまだ諦めるのは早い、誠意を持って話せば、通じないものでもない道は必ず開ける。

・披露宴(ひろうえん)の司会(しかい)、彼はいやだ、いやだって言ってたけど、目立ち(めだつ:

引人注目)たがりの彼のことだから、ひょっと(~して:

万一、或許)したら引き受けないものでもない。

・話しの持って行き方では/説得の仕方によっては、彼はこの仕事をやらないものでもないと思う。

・あまり気は進まないが、お母さんがどうしてもと言うなら、お母さんの顔を立てて、今度のお見合い行かないものでもないが。

2-2 までもない、までもなく(~しなくても、わかるはずだ)

・今や情報時代、いながらにして、世界の情報が手に取るように分かる、わざわざ現地に行くまでも無い。

(居乍ら:

座着(不動)、在家(不出門))

・そんな簡単なこと、わざわざ説明するまでもない。

・言うまでも無いことだが、今日のお客様はうちの会社にとって大事な得意先だから、失敗のないように。

・離婚のことについてなら、今さら話し合うまでもない。

もう私は決めたことなのですから。

2-3 ~禁じえない(~をおさえられない)

・大地震で両親を一瞬のうちに失ってしまった子供が多い、誠に同情を禁じえない話しである。

・書類をなくし、財布を掏(す)られ(被盗)、階段から落ち、最悪の日であった彼、本当に同情を禁じえない。

・会議の席で新人が見当(けんとう)外れな意見を述べたので、失笑を禁じえなかった。

2-4 ~に至る、~に至るまで、~に至って、~に至っては、~に至っても(限度に達する、~となると)

・脱税(だつぜい)の疑いで事務所に査察(ささつ)が入り、借金の額に至るまで調べられた。

・妻が離婚を決意(けつい)するに至って始めて夫は自分の非に気がついた。

・事はここに至ってはどうしようもない、後は運を天に任せるだけだ。

・Bさんは僅か20才に至るまで、数々の文学賞を受賞し、日本中の話題を攫った。

(さらう:

残らず持ち去る、人気を~)(わずか:

才、微少、~なお金)(わずかに:

好容易、勉強、少ない給料で~に生活している)

2-5 ~に関わる(~に関係する)

・人の名誉(めいよ)にかかわる問題だ、このまま黙って引き下がる(離開、罵休、退出)わけにはいかない。

・死にますって留守番電話に入ってたんだ、人命にかかわることだ。

ほっとけないよ。

(ほっとく:

放置不管)

・このプロジェクト(研究開発計画)にかかわるいるスタッフは、午後1時から会議があります。

・医者は絶(た)えず(何時も)人命にかかわる仕事をしている。

2-6 ~に引き換え、~とひきかえ(~とは反対に、~と交換に)

・勉強家の姉にひきかえ、妹ときたら遊んでばかりいる。

・人質(ひとじち)とひきかえに、身代金1億を要求した。

・出世とひきかえに家庭を犠牲にしていった企業戦士は多くいる。

・犯人の冷静な態度にひきかえ、慌てふためいていた警察。

(あわてふためく:

惊慌失措、手忙脚乱)

2-7 にして(~であっても、~であって)

・あの成績優秀な彼にしてできなかったのだ、私ができないのも無理は無い。

・これは地道(じみち:

勤労)な研究です。

コツコツと日々の研究無くては成功しません。

(地味:

朴素)

2-8 とは(なんて)

・あのもてない彼に恋人がいたとは!

(人気ない)

・あの口の重い人が、そこまで言うとは、よっぽどのことだったのね。

2-9 ~とあって、~とあれば(~ということで、~ということであれば)

・10年に一度のお祭りとあって、村見物客でにぎわった。

・バーゲンとあって、売り場は女性客ばかりだ。

(便宜、交易)

2-10 ~といえども(~といっても、たとえ~であっても)

・子供といえども、油断はできない。

・老(お)いたりといえども、まだまだ、そこらの青二才にはまけはせね。

・あたらずというども、遠からずだね。

・どんな権力というども、人々の権力を奪うことはできない。

2-11 ~をもって(~で)

・君の実力をもってすれば、日本語能力試験など恐れることは無い。

・12月末をもって閉店します。

2-12 ~が最後(~したら、もう終わり、駄目だ)

・彼は横になったが最後、どんなことがあっても朝まで起きない。

・太っていることを気にしている彼女に、デブと言ったが最後、口を聞いてくれなくなった。

・おしゃべりのAさんに知られたが最後、噂はすぐに広がるだろう。

2-13 ~が早いか(~するとすぐ)

・よっぽどお腹がすいてたのだろう、「いただきます」と言うが早いか、彼は凄まじい速さで食べ始めた。

(すさまじい:

過分、知驚、可柏)(よっぽど=余程=よほど:

相当的、正好)

・疲れ切って帰ってきた夫は、「お休み」というが早いか、鼾(いびき)をかいて寝ていた。

2-14 や、やいなや(~するとすぐ)

・終了のベルがなるやいなや、彼は教室を飛び出していった。

・彼女はデビューするやいなや、人気アイドルになった。

・車のドアを閉めるや、猛スピードで走り去っていった。

2-15 こととて(~事という理由もあって)

・アルバイトで初めてスーパーのレジをやったが、慣れぬ事とて動作もぎこちなかった。

(ぎこちない:

粗本、生硬)

・国から急ぎの連絡が入ったが、夏休み中のこととて連絡が取れなかった。

・安月給のサラリーマンのこととて、家を持つことなんて、夢のまた夢である。

2-16 ことなしに(~しないで)

・人の心を傷つけることなしに生きて行くのは難しい。

いや、不可能だ。

・日本語の現況は、実際に習った言葉を使ってみることなしには、なかなか、上達しない。

・話し合うことなしに、問題の解決はありえない。

2-17 ともなく、ともなし(特に~する気も無く)

・窓の外を見るとも無く見ると、知らない男が私を見つめていた。

注目

・せっかくの休日だったのに、何をするとも無く、ぼんやり過ごしてしまった。

(発呆、迷糊:

一日中~と)

・言うともなしに言った言葉で相手を傷つけてしまった。

2-18 ~もさることながら(~はもちろん…も)

・外見もさることながら、内面もしっかりした人だ。

・彼は英語もさることながら、韓国語も堪能(たんのう)だ。

2-19 ~てからというもの(~てからは、「以前と全然違う、変わった」という気持ち)

・日本での慌しい生活が始まってからというもの、落ち着いてご飯を食べたことがない。

(あわただしい:

不安定、忙碌)

・妻が働き出してからと言うもの、家の中がきれいに片付いていることがなくなった。

・英国へ留学してからというもの、未(いま)だに一度も親に手紙を書いていない。

(到現在為止還是滅変)

2-20 ただ~のみ、ただ~のみならず(ただ~だけ、ただ~だけではない)

・少しぐらいの失敗で、へこたれて入られない。

ただ前進あるのみ。

(へこたれる:

筋疲力尽、泄气、气馁)

・できるだけのことはやった。

ただ、結果を待つのみ。

・結果が動であれ、今は目標に向かってただ勉強するのみだ。

2-21 ~うが、~うが~まいが、~うと~まいと、~うと~うと(~してもなくても関係がない)

・あなたが外国旅行に行こうが、行くまいが、私には関係ない。

2-22 ~んがため、~んがために、~んがための(~したいため)

・彼は社長にならんがために、裏から手を回していろいろと工作をしている。

(走後門)

・昇進せんがために、上司にゴマをすっている。

(胡麻擂り:

拍馬屁)

・失恋の傷を癒さんがために、旅に出た。

・トップにならんがためには、どんな汚(きたな)い手でも平気で使う奴だ。

(不択手段)

2-23 ~んばかりだ、~んばかりに、~んばかりの(まるで~しているようだ、~しそうだ、~したそうだ)(好象、宛如:

まるで:

まるで夢のようだ、完全、简直:

まるで知らなかった)

・わざわざお見舞いに行ってあげた地言うのに、まるで帰れといわんばかりの顔をされた。

・「ほんとに?

ほんとにあなたじゃないの?

だったら証拠をみせてよ」「ひどーい、まるで私が犯人だといわんばかりじゃないですか!

・親にまた金を貸して欲しいと頼んだら、出て行けといわんばかり顔をされた。

・浮気の証拠をつきつけられた夫は、走り出さんばかりに慌(あわ)てた。

(突付ける:

摆在眼前、强硬提出)

2-24 たりとも(たとえ~であっても)

・ここまで来たら、私にも意地(いじ)がある、一歩(いっぽ)たりとも後には引けない。

(意地:

頑固、志気、要強、用心、心術:

~が悪い/用心不良;

~をはる/悩意見)

・水不足のこの夏1滴(いってき/ひとしずく)たりとも無駄にできない。

・お百姓(ひゃくしょう)さんが作ったお米は1粒たりとも、粗末(そまつ:

草率、不仔细、浪费/粗糙、不精致)にしては罰(ばち)が当たる。

2-25ところを(場面、状況)

・お忙しいところをすみません、ちょっとお願いがあるんですが。

・困ったところを助けていただき、何とお礼をいったらいいか、本当にありがとうございます。

・もう少しで勝てるところを、つまらないミスをしてしまい優勝のチャンスを逃(のが)してしまった。

(つまらない:

不值当、没意思、不足道:

~事を気にかける)(にがす/のがす:

错过、放跑;

のがれる:

逃脱摆脱)

・お休みのところを恐縮(きょうしゅく)ですが、先生はいらしゃいますか?

2-26 ならでは、ならではの(~でなくては、~以上にはない)

・これこそ日本の味だ、日本ならではの風味がある。

・素足に浴衣(ゆかた)は日本ならではの夏の風情(ふぜい)だ。

・桜吹雪(ふぶき:

暴風雪)の舞(ま)う中を歩くのは、春ならではの光景だ。

2-27 ~なり~なり(例えば~でも、~でも)

・発揮しない態度ではこちらが困る、行くなりやめるなり、今すぐ決めて欲しい。

・悪いのはこの俺だ。

殴るなり蹴るなり、好きにしてくれえ。

2-28 ~ばこそ(~だからこそ、ほかの理由ではない)

・あなたのためを思えばこそ、こんなに厳しく言うのです。

・将来のことを考えればこそ、こんなに苦しい性格にも耐えられる。

2-29 ゆえに、ゆえの(原因、理由、~だから)(書き言葉に多く使う)

・貧しさゆえの犯罪というものが、聞かれなくなって久(ひさ)しい。

・彼女は初恋(はつこい)の人が忘れられないがゆえに今も独身なのだ。

・あまりに美しいがゆえに、運命に玩ばれた彼女。

(もてあそばれる:

玩弄)

2-30 ~をよそに(~を考えないで)(余所:

与己無関)

・彼は親の心配をよそに、30才になっても定職を持たず、独身で自由気ままな生活を送っている。

・人の心配をよそに、こんなに遅くまでどこをうろついていたのよ。

(うろつく:

徘徊、彷徨)

2-31 かたわら(~しながら、一方で)(傍ら/側ら:

一辺…一辺…)

・彼は仕事をするかたわら、独学で日本語を学(まな)び、1級に合格した。

・会社に勤めるかたわら、夜、専門学校へ通うOL。

2-32 そばから…(~たと思ったらすぐに…「困ったものだ」という気持ち)

・最近は年のせいか、覚えるそばから忘れていく、勉強している甲斐(かい:

価値、効果)がない。

・「職場の雰囲気も大事だから、あまりガミガミ(うるさい)言わないようにしよう」といったそばから、部長は部下に雷を落としている。

・タバコはやめると言ったそばから、たばこに火をつけている夫。

2-33 がてら(~のついでに)

・友人を送りがてら、駅前の書店に行った。

・遊びがてら、田舎の実家まで行こう。

2-34 ずくめ(全部~)(尽くめ:

清一色)

・昨日はいい事ずくめの一日だった。

・彼女は今日は上から下まで、黒ずくめの服装をしている。

2-35 まみれ(~が全体についている状態)(塗れ:

全是、満是)

・汗まみれ泥まみれになって苦しい練習に耐えた者のみが栄冠(えいかん)を手にできる。

・血まみれの男が倒れていた。

・埃(ほこり)まみれになって古い本を整理した。

2-36 極まる、極まりない(本当に~だ、極めて~だ)

・親のすね(脛:

小腿)をかじる(齧る:

咬)青二才に失礼極まる態度を取られ、ついかっとなってしまった。

・まだ中学生のうちから酒に溺(おぼ)れるなんて不健全(ふけんぜん)極まりだ。

・夜中(よなか:

世の中)に電話してくるなんて、非常識極まる。

・夜遅くまで、繁華街にたむろしている高校生は不健全極まる。

(たむろする/屯する:

集合)

・あの人は、面白い話がなく退屈(つまらない)極まりない。

2-37 だに(~でも、にさえ)

・夢にだに見なかった幸運に恵(めぐ)まれ、彼女は今や大スターである。

・人間を人間とも思わない殺人犯、考えるだに恐(おど)ろしい事件を犯した。

・育児(いくじ)のかたわら、近所の子供たちに英語を教えている。

・この企画が成功したのも、貴社のご協力があればこそです。

・姉が派手(はで)なタイプなのにひきかえ、妹は地味(じみ)なタイプだ。

・この事件の事実を明らかにせんがため、あらゆる(所有、一切)手段を尽くす。

・車をてに入れてからというもの、彼は毎週ドライブでかけている。

・今度の取引では、相手の態度のいかん(如何)にかかわらず、こちらはこちらのやり方で交渉するつもりだ。

(いかに=いかんに:

いかにすればよいのだろう/怎么办好呢?

 いかに努力しても駄目だ/不管怎么都不行)

・休日にゆっくり音楽をきくなり、小説を読むなりして、気分転換を図(はかる)っ他ほうがいい。

・喫茶店で後ろの人の話を聞くともなし、聞いていたら、私の会社のことだった。

・彼はとても忙しいらしい、食事を取ろうが早いか、すぐに食堂を飛び出していった。

・隣のおばさんは話し好きで、目があったが最後、最低1時間は話を聞かせられる。

・汗まみれになって働いても、もらえる金はわずかだ。

(僅か:

少)

・事ここに至っては、我々にはどうすることにもならない。

・君の実力をもってすれば、どんなことでもやれると思う。

・今月末までにしポートを提出しなければならず、今は1時間たりともおろそか(疎か疏忽大意)にできない。

・ドラマを見終わって、主人公の生き方にひきかえ、自分の生き方がいかにいい加減(適当、恰当)だったか、強く反省した。

(いかに=いかんに)

・今日は朝からいい事ずくめで、最高に気分がいい。

・人に何時も勇気を持てという、しかし臆病(おくびょう:

胆怯、怯懦)ではいけないのだろうか。

臆病であればこそ、用心深くなるのだ。

(想得多)

・犯人は海外に逃げようとしているところを、警察に逮捕された。

3-1 ~ずにはおかない、~ないではおかない(必ず~する、絶対に~する)

・今度いたずらをしたら、罰を与えずにおかないぞ。

・負けん気の強い彼のことだから、反撃をしないではおかないはずだ。

・私のことならまだいいけど、家族の悪口まで言われて黙っているわけには行かない。

見ていなさい、仕返し(しかえし:

復讐、報復)をせずにはおかないから!

3-2 ~でなくてなんであろう(ほかのものではない、そのものである)

・どうしてあの先生は、彼女にばかり質問するのだろう?

あれがひいきでなくてなんであろう。

(贔屓:

陰する)

・あんないたずらをするのは、彼でなくて誰だって言うの?

3-3 ~ないではすまない、~ずにはすまない(~しないとことが終わらない、許されない)

・君が悪いのだから、謝らないでは済まないだろう。

・いつまでも隠し通せるものでもない。

そろそろ公表せずには済まないだろう。

・またしても首相並びに大蔵大臣のスキャンダル(丑闻)が発覚した。

このままでは内閣が総辞職せずにはすまないだろう。

3-4 ~て止まない(願い、希望、後悔(こうかい)等の気持ちをずっと持ち続ける)

・戦争の記事(きじ)を読むたびに、平和な世界を念願してやまない。

・大地震に襲われた地方の人々が早く元気になることを願って止まない。

3-5 ~といったらありはしない(ありゃしない)、~といったらない(とても~だ)

・あ~、1点差で負けちゃった。

悔(くや)しいといったらありゃしないわ。

・お父さん、早く起きて、会社に遅刻だなんて、恥ずかしいといったらありゃしない。

・毎晩、隣の部屋は、飲んだり歌ったりの大騒(おおさわ)ぎだ。

もう、うるさいといったらありゃしない。

・やっと頂上に辿り着き(たどりつき:

好容易走到,艰难)、遥か(はるか:

遥遠)雲(くも)の海の彼方(あち)から朝日が昇(のぼ)るのを目にしたときのあの美しさといったらなかった。

3-6 ~に当たらない、~にはあたらな

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