change7台词.docx
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change7台词
『15分拡大SP?
衝撃の結末!
!
消えた総理』
朝倉啓太総理(木村拓哉)は、補正予算案は公共事業より小児科医療
対策を優先させるべきと異論を唱え、与党内から強い反発にあう。
しかし、考えを同じくする野党代表の野呂議員(高橋英樹)と
協力体制を構築するという斬新な発想で、啓太は自身の予算案を
通そうとする。
美山理香(深津絵里)ら秘書官や、韮沢勝利(阿部寛)、宮本ひかる(加藤ローサ)も啓太とともに奔走する毎日なのだが…。
神林正一(寺尾聰)にとって、啓太はもはや無用のものとなっていた。
神林は、啓太から周囲の人間を引き離すことで辞職に追い込もうと企む。
病室
天井に映し出された星の影像を見ながら、啓太が亮介(広田亮平)に説明する。
「あそこにさ、柄杓の形に星が並んでいるのわかる?
1、2、3、4、5、6、7、7つ。
柄杓の形。
」
「柄杓って何?
」
「あの、お玉みたいな。
」
「お玉?
」
「ほら、水を救う柄杓ってあるじゃない。
その柄杓の形。
あれ、北斗七星っていうんだけど、
えーっとー、北斗の拳って漫画知ってる?
」
啓太と亮介を見つめながら、神林に言われたことを思い起こす理香。
(回想)
「神林先生、朝倉総理の役目が終わったというのは?
?
」
「政友党の人気を上げるために、彼を総理にしたんだ。
前総理が4.5%まで落とした内閣持率は、
今は80%以上。
もう充分だ!
」
「でも?
?
総理を降ろすことはないのでは?
?
」
「君、君は彼が、政治の素人だということを忘れたのか?
今は上手くいっていても、必ず失速する。
彼の方が、総理に向いているかい?
」
「いえ?
?
そんなことは?
?
」
病院
「それで、柄杓の一番先っぽの星2つを線で結ぶでしょう?
そのまんま、それを、1、2、3、4、5、
あれが北極星。
」
「あー、わかった!
」と亮介。
「総理、そろそろお時間です。
」
「はい。
?
?
?
じゃあおしまい。
これプレゼント。
他の病室の子と一緒に見て下さい。
」
「又来てくれますか?
」と亮介。
「うーん、来たいんだけど?
?
結構忙しいんだよね、総理大臣って。
ていうか、その頃はもう亮介君退院しているよ。
」
「本当に!
?
」
「うん。
あ、じゃあさ、今度は、ラッキーと一緒に外で遊ぼう。
」
すると亮介は、大切にしていたフリスビーを差し出す。
「これ。
」
「うん?
」
「早く!
」
フリスビーを受け取る啓太。
「え、何で?
」
「ラッキーとは、いつもこれで遊んでるから。
」
「?
?
あ、必ず来いと!
ああわかった。
約束する!
」
(理香の回想)
「総理はとても、前向きに仕事に取り組んでいらっしゃいます。
いきなり辞めろと言われても?
?
」と理香。
「もう一人で何でも出来ると思ってるか。
」と神林。
「いえ、そんなことは?
?
」
「厄介なことに、総理大臣をクビにすることは、
誰にも出来ない。
自分から降りると、言わせなければならないんだ。
何かいい方法はないかね、美山君。
」
「?
?
?
」
「そうだ。
君、」
「はい。
」
「総理秘書官辞めなさい。
」
「え?
?
」
「僕の秘書に戻るんだ。
」
「?
?
?
」
病院廊下で啓太を待つ理香。
「すみません、お待たせしました!
」
啓太とSPが戻ってきた。
「いえ。
10分遅れです。
」
「え?
?
ごめんなさい!
」
病院の前では、記者たちが詰め寄せていた。
「総理!
そのフリスビーは何ですか?
」
「貰ったんです。
」
「亮介君は、総理にとって、小児科医療対策のシンボル的存在ですか?
」
「いや、きっかけを与えてくれた人です。
失礼します。
」
そう言い車に乗り込む啓太。
風間杜夫
その後理香は、(近藤)と店であって話す。
「近藤さんはご存知なかったんですか?
」
「いやあ、知らなかった。
でも先生がそう仰るなら、仕方ないだろう。
」
「でも?
?
私はずっと総理をサポートしてきたんです。
いきなりあの方の役目は終わったなんて言われても?
?
。
」
「君は、神林先生が総理大臣になることを、切望していたんじゃないのかい?
」
「?
?
はい。
」
「だったら悩むことはないじゃないか。
」
「そうですけど?
?
」
「政治家になりたいんだろ?
美山君。
」
「え?
?
」
「朝倉君についてたって先は無いよ。
神林先生の下にいれば道は開ける。
」
「?
?
?
」
「君は朝倉君の為に生きてるんじゃない。
自分自身の為に生きているんだ。
そうだろ?
」
「?
?
?
」
「それじゃあ、私は先に。
」
「あ、すみません。
お疲れ様でした。
」
近藤が去ったあと、理香はため息を吐き、考え込む。
「僕は約束したんです、みんなと。
みんなと、同じ目線に立って政治をするって!
」
「僕が、全て責任を取ります。
みんなは、これからもずっと一緒にやっていきたい、
尊敬すべき仲間だと、勝手に思ってるんで。
」
啓太の言葉を思い出しながら店を出ていく理香。
その時電話が入る。
理香は着信画面をしばし見つめ?
?
。
「もしもし。
」
「あ、美山さん?
すみません。
明日の会議の内容がちょっとわからなくて。
教えてもらっていいですか?
」啓太の声。
「おい美山。
お前どこにいるんだよ。
え?
早く来いよお前!
」韮沢(阿部 寛)の声。
「美山さん早く来てー!
待ってまーす!
」ひかる(加藤ローサ)の声。
仲間の声を聞きながら思い悩む理香は?
?
。
朝倉邸
玄関を開ける啓太。
「あ、すみません、本当に。
」
「いえ?
?
」
戸惑いながらも部屋に上がる理香。
「ずっとこれやってたんですよ。
」
リビングではひかると韮沢が資料と格闘している。
「美山さん!
待ってました!
」とひかるが拍手する。
テーブルの上には『学校法人会計小六法』に関する資料。
「こいつ私学の寄付のこと何もわかってわかってないんだよ。
よくそれで総理大臣やってられるよな。
」と韮沢。
「自分だって補佐官のくせに全然わかってないじゃないですか。
」
「俺は選挙屋だ。
私学のことなんか知るか。
」
「高校生の3割、幼稚園児の8割が私立に通っていることはおわかりですか?
」と理香。
「あ?
?
一応、元教師なんで。
はい。
」
「じゃあ私立学校の経営が理解出来れば大丈夫です。
ひかるちゃん、この本の第4章に寄付についての説明があるから
開けて。
」
「はい!
第4章?
?
。
」
「それから?
?
まず、これです。
ここ!
学校法人の寄付については税制上の優遇措置があります。
ここから、読んで下さい。
」
「はい。
」
啓太は理香に指示された資料を読み込んでいく。
「あ!
ありました!
」とひかる。
「ありがとう。
そう、ここ!
あとは、ここに書いてあることを、頭に入れれば大丈夫です!
」
「はい!
」
「さすが!
うっとり!
」とひかる。
「美山がいねーと何も出来ねーな。
総理君。
」と韮沢。
「え?
」
「ほんと!
」とひかる。
「総理君君総理君!
」と韮沢。
「うるさいな、もー。
」と啓太。
「総理君!
」
「うるさいなぁ、もう!
その通りですよ。
」と啓太。
「そうだ!
いいワインが手に入ったんですよ。
」と韮沢。
「あ!
あれ飲みましょう!
ね、美山さん!
」とひかる。
「いえ、私は?
?
もう。
」
「せっかく来てくれたんだし。
」と啓太。
「いえもう私は、失礼します。
」
「何遠慮してんだよ!
」と韮沢。
「いつもはがぶ飲みするくせに!
」とひかる。
「あ、そうだ!
冷蔵庫に明太子が。
」と啓太。
「ワインに明太子!
?
」と韮沢。
「騙されたと思って。
」と啓太。
「持ってきますね!
」とひかる。
「あ、ひかるちゃん、本当に?
?
」と理香。
「総理君はまだだぞ。
」と韮沢。
「え!
?
」
「それ、終わるまではな。
」
「わかってますよ。
?
?
総理君って何ですか!
」
啓太を見つめながら、理香は複雑な表情を浮かべ?
?
。
台所で洗い物をしながら、理香は神林や近藤に言われたことを考えていた。
そこへ啓太が食器を持ってくる。
「すみません。
」
「今日は、遅くなっちゃってすみませんでした。
」
「いえ。
二人は?
」
「あ、もう、酔っ払って爆睡しています。
」
「あ、私、やります。
」
「いや、大丈夫です。
」
啓太が食器洗いを手伝う。
「今日は、ありがとうございました。
」
「いえ。
?
?
?
ちゃんと覚えました?
」
「え?
バッチリですよ。
「よ、良かったです。
」
食器を洗い終え、再び資料に目を通す啓太。
そんな啓太を見つめる理香。
「?
?
?
もうすぐ、補正予選案の採決ですね。
」
「来週の、衆議院本会議で。
」と啓太。
「あれが可決されたら一区切り。
」
「今度、お好み焼きパーティーやりましょう!
三人で話し合ったんですけど、
ほら、僕たちなかなか外に、遊びに行けないじゃないですか。
だから、インドアのレクリエーションを充実させようって。
」
「?
?
総理。
」
「?
?
どうしたんですか?
」
「?
?
?
総理。
補正予算案が可決されたら、」
「お好み焼きパーティー!
」
「総理秘書官を?
?
?
辞めさせて下さい。
」
「?
?
?
」
「すみません。
」
「?
?
?
え、ど、どうして?
何か、ふ、不満とか?
」
「いえ?
?
」
「じゃ、どうして?
」
「私は?
?
?
私は?
?
?
もともと神林先生の秘書です。
ずっと、総理の手伝いをしているわけには?
?
。
」
「?
?
?
美山さん、そ、それは?
?
」
「もう今日のように私に頼らないで下さい。
これからは、総理がご自分で判断しなければならないことも
増えてくるんですから。
」
「?
?
?
」
「今のうちに、後任の秘書官を。
」
「?
?
?
」
「急に、申し訳ありません。
おやすみなさい。
」
理香が帰っていく。
啓太は理香の言葉に動揺し?
?
。
会議室
「朝倉総理を、降ろす!
?
」と二瓶(神山 繁)。
「もう最初の一手は打ちました。
あの手のタイプは、周りから人が離れるのが一番答えるんです。
」と神林。
「しかし、内閣支持率がまだ80%超えてるんですよ。
」と垣内(大林丈史)。
「そんなことしたら国民が。
君が総理になるとしても、大変な反感を買うぞ!
」」と二瓶。
「我々が朝倉降ろしを対策したとは、国民はわかりません。
大丈夫です。
追いつめてやれば、彼はすぐに投げ出します。
」
神林は微笑みながら二人を見つめ?
?
。
朝
「美山が辞める!
?
」
「そんな?
?
どうして!
?
」
驚き、動揺する韮沢とひかる。
「美山さんは、総理秘書官になる為に、政治の世界に入ってきた
わけじゃないですから。
」
出かける支度をしながら答える啓太。
「?
?
いいのか?
お前それでいいのか!
?
」
「ずっと一緒にやってきたじゃないですか!
」
「この先のこと考えないといけないので、
僕は先に行きます。
すみません。
」
啓太が出かけていく。
国会議事堂の廊下ですれ違う神林と小野田朝雄(中村敦夫)。
「官房長官?
?
。
」
「今日も小野田先生グループの集会ですか?
」
「我々は総理を支持して補正予算案に賛成するんです。
小児科医療対策は、最優先課題です。
」
「先生の信念を批判するつもりはありません。
ただ、それをやると、みなさんもう、政友党にはいられませんよ。
」
そう言い立ち去る神林。
生方(石黒 賢)、秘書官たちと話し合う啓太。
「補正予算案が通るまでは、いるんですよね、彼女。
」と郡司(平泉 成)。
「ええ。
」と啓太。
「じゃあそれまでに探さなきゃ。
」と生方。
「でも、首席秘書官ですからね?
?
。
」と秋山(鈴木浩介)。
「簡単には見付かりませんよ。
」と西(矢島健一)。
「あの僕、この世界に入ってまだ日が浅いんで?
?
人脈が?
?
」と啓太。
「僕の秘書を紹介しましょうと言いたいところですが、
うちも人手不足で?
?
。
」と生方。
「どうしよう?
?
。
」と啓太。
秘書官たちが噂する。
「見たか!
?
総理のブログ!
」
「見た!
主席秘書官の公募だろ!
?
」
「俺?
?
応募してみようかなー。
」
「お前!
今の先生どうするんだよ。
」
「あの人は?
?
次の選挙で落ちそうだもん。
」
『国会王子のブログ
首席秘書官公募のお知らせ
資格:
やる気のある方 政治の仕組みに詳しい方 教え上手な方
職種:
内閣総理大臣首席秘書官
募集人数:
1名
職務内容:
内閣総理大臣のスケジュール管理?
電話対応?
来客対応ほか
秘書業務全般
就業場所:
官邸?
国会議事堂ほか
雇用時間:
朝倉内閣総理大臣任期中
採用時期:
平成20年6月下旬~
選考方法:
書類審査のうえ、面接により選考する。
その他:
勤務条件等については面接時に要相談
応募方法:
エントリーシートを郵送して下さい。
』
ブログの記事を印刷したものを見て笑みを浮かべる神林。
そこへ、近藤がやって来た。
「失礼します。
小野田グループのリストです。
どうやってこの連中を、こっちに寝返らせるんですか?
」
「政治家は選挙に落ちれば、ただの人以下。
そして選挙に勝つには金がいる。
」
「買収ですか。
しかし、これだけの人数になると、1億2億ですみませんよ。
」
「なあ近藤。
」
「は。
」
「官房長官には、自由に使える金が、あったろ?
」
「官房機密費?
?
。
」
「国民に報告する義務の無い、便利な15億だ。
」
「?
?
?
」
廊下でひかるに声をかけられる理香。
「美山さん!
総理、落ち込んでますよ。
ずっとため息ばっかり。
」
「?
?
そう。
」
「納得出来ません!
私、総理を追いかけて福岡から出てきたけど、
美山さんならしょうがないって諦めてたんですよ。
綺麗で、仕事も出来て、私と違って大人で。
美山さんなら、総理をずっと支えてくれるって。
」
「ひかるちゃん。
」
「あの人を、政治の世界に引きずりこんだのは誰ですか?
」
「?
?
?
」
「長野で小学校の先生だった総理を、無理やり選挙に出したのは
美山さんじゃないですか。
田舎で星を眺めて暮らしたかった総理の、
人生を変えたのは、美山さんですよ!
」
「?
?
?
」
「どうして辞めるの!
?
美山さん!
」
「ひかるちゃん?
?
私だって?
?
私だって?
?
私の人生があるのよ。
」
「?
?
?
」
秘書官に応募してきた人たちのエントリーシートを疲れた表情で
見ていく啓太。
『朝倉総理を支える
小野田グループ決起集会』が開かれる。
そこへ、生方が駆け込む。
「失礼します!
渋谷先生は?
?
」
「いらしゃってません。
」と議員。
「馬場先生も、欠席です。
」と別の議員。
生方が小野田に歩み寄る。
「小野田先生?
?
。
」
「?
?
?
」不安な表情を浮かべる小野田。
神林の事務室
「渋谷先生と、馬場先生は大丈夫です。
」と近藤。
「うん。
今日明日のうちに、10人は切り崩そう。
」と神林。
「わかりました。
」
そこへ、理香が面会したいとの連絡が入る。
「女は面倒だね。
」と呟く神林。
「失礼します。
」理香がやって来た。
「どうしたんだい?
」と神林。
「あの?
?
総理のことですが。
先生が、朝倉内閣が失速すると仰いましたが、
私は、そうは思えないんです。
総理は立派に仕事をされていらっしゃいます。
何も、辞任を迫ることは?
?
。
」
「立派な仕事というのは、例えば補正予算のことかい?
」
「はい。
小児科医療の現場は医師不足が解消出来るととても期待しています。
」
「あれは潰れるよ。
」
「は?
」
「衆議院の本会議では、否決される。
」
「どういうことですか?
」
「小野田グループはバラバラになる。
野党が賛成しても、過半数には届かない。
」と近藤。
「そ、それは?
?
」
「彼は、自分が誰のお陰で総理になれたのか、
忘れてしまったようだね。
」
神林は金の入った風呂敷を手に、部屋を出て行く。
「今の話は、」内緒、とジェスチャーする近藤。
「君のためにもだ。
」
「?
?
?
近藤さん。
」
「うん?
」
「朝倉総理を降ろすことと、小児科医療問題を潰すことは、
全然別の話です。
神林先生は、総理が出した予算案だから潰そうとしているんですか?
本当に世の中のことを考えていらっしゃるんですか、先生は?
?
。
ただ?
?
ご自分が総理になりたいから、」
「神林先生には、失望したと言いたいのか?
」
「?
?
?
」
「永田町は、嫉妬と権力欲の世界だぐらいなことは、
君だってわかってるだろ。
それが原動力になって、政治は動いているんじゃないのかい?
そこで勝ち残った者がトップに立つ。
そして初めて、自分の理想とする政治を実現させる。
政治家になろうっていう人間が、そんなことにいちいち目くじら立てて
どうする!
青臭い正義感に駆られて、神林先生から離れるっていうなら
そうすればいい。
でもそれを選んでしまったら、もう君の未来はないんだよ。
」
「?
?
?
」
「君は大人の女だろう?
」
近藤はそう言い部屋を出ていく。
記者会見
「秘書官を公募した総理のブログが話題になっていますが、
美山秘書官はなぜお辞めになるのですか?
」
「それは、僕がどうこう、言う問題ではないと思うんです。
秘書官を、続けるかどうかは、彼女の自由だと思いますから。
」
「総理を支持する小野田幹事長のグループから、
今日又3名が脱退したという情報がありますが。
」
「?
?
?
え、小野田先生は、人望の厚い方なので、
そういうことはないと思います。
」
病院
亮介の見舞いに来た母?
松井(高橋由美子)。
総理のインタビューを流すニュースを見ながら、
苦しそうに意気を吐く亮介。
「亮介!
亮介!
大丈夫?
亮介!
!
亮介!
!
」
朝倉邸
エントリーシートに目を通していた啓太。
部屋を出て行こうとした時、亮介のフリスビーに目が止まり、
それを手に取り微笑を浮かべる。
首席秘書官の面接が開かれる。
「川島ユウサクです。
東京大学法学部を卒業し、現在外務省におります!
」
「外務省!
?
」と啓太。
「ぜひとも、朝倉総理のお手伝いをさせていただきたいと思い、
応募させていただきました!
」
「ありがとうございます。
」と啓太。
「各省庁に、東大時代の同期がおりますので、
法案成立の為の調整などには、自信があります!
」
「大学時代はアメフト部のキャプテンですか。
」と郡司。
「なかなか根性ありそうだね。
」と百坂(西村雅彦)。
「はい!
!
」
「大学時代の同期と仰いましたけど、
みなさんまだ役職に就かれているわけじゃありませんよね?
それで法案を調整できると、本当に思われるんですか?
」と理香。
「いえ?
?
あの?
?
」
「民間のシンクタンクに引き抜かれたのが2年前で、
国際政治情勢、及び、経済の動向は、完璧に把握しております!
」
「すごいな。
」と西。
「知識と理論では誰にも負けません!
」
「即戦力ですね!
」と秋山。
「知識と理論で人が動くんでしょうか!
」と理香。
「イギリス留学時代に、いわゆる、社交界デビューいたしまして。
ウィリアム王子と踊ったことも。
」
「あなた何か勘違いされてません?
」と理香。
「柴田、ケイタです!
名前が、総理と同じなんです!
」
「だから何なの!
?
」と理香。
「首席秘書官が務まりそうな方は、一人もいません。
」と理香。
「美山さん、少し厳しすぎるんじゃないですか?
」と啓太。
「君が急にやめるって言い出すから、急いで探してるんじゃないか。
」と百坂。
「完璧な人材なんてそうそう見付かりませんよ。
」と秋山。
「だったらやめなければいい。
」と西。
「そうですよ!
」と郡司。
「私は、総理に優秀な秘書官がついてほしいから
厳しく見ているだけです!
」
そう言い立ち去る理香。
周りの人間は理香のいら立ちが理解できず?
?
。
喫煙室でタバコを吸うSP檀原(大倉孝二)。
そこへ啓太がやって来て、檀原、慌てまくる!
「失礼しました!
すみません!
」
「いや、大丈夫ですよ。
」
向かい合ってタバコを吸う二人。
檀原は恐縮しまくり、遠慮しながらタバコの煙を吐き出す。
「さっぱりわかんないなー、美山さん。
」と啓太。
「?
?
?
女性の中には、相反する二つのものが存在するんでは
ないでしょうか。
」と檀原。
「はい?
」
「天使と悪魔、淑女と娼婦、ドライとウェット、肉食獣と草食獣、
赤ワインと白ワ、」
「あ、ごめんなさい。
最後のほう、ちょっと、意味が?
?
わからない?
?
。
」
「あ?
?
つまり?
?
辞職するとは言ったものの、
総理をサポートするのは、自分しかいないと思っている。
」
「?
?
?
」
「?
?
?
」
「やっぱりわからない。
」
「ですから例えば、ケチャップとマヨネーズ、」
「もういいです?
?
。
失礼しまーす。
」喫煙室を出ていく啓太。
「あ!
馬場と猪木!
」
女医の下を訪れる理香。
「どうされました?
」
「睡眠薬を出してもらえませんか?
」と理香。
「眠れないの?
」
「ここ何日かずっと。
」
「出すのは構わないけど、ストレスの原因となっている
根本的な問題を解決しなきゃ、意味がないわよ。
」
「それは?
?
?
永遠に解決しないと思います。
」
「そう?
?
。
ぐっすりタイプとスッキリタイプ、どちらがいいですか?
」
「?
?
?
」
「しゃきっとタイプもありますけど。
」
朝倉邸
電話で話す啓太。
「亮介君の退院、決まったんですか?
」
「それが?
?
まだ?
?
。
」と松井。
「あの?
?
なかなかタイミングが合わなくて、お見舞いに行けないんですけど?
?
。
約束はちゃんと覚えてるよって伝えて下さい。
」
「はい!
ありがとうございます。
総理?
?
あの子、口下手ですから、総理には言いませんけど?
?
」
「え、何ですか?
」
「小児科のお医者さんを増やそうと、総理が一生懸命頑張って
下さっていること、すごく喜んでいました。
あの人は正義の味方だって。
大きくなったら?
?
?
僕は、総理大臣になるって。
」涙ぐむ母。
「そうですか。
?
?
よろしく伝えて下さい。
」
啓太は嬉しそうに微笑み?
?
?
。
亮介の病室
酸素マスクをつけられた啓太。
「亮介、今ね、朝倉総理とお話したのよ!
早く良くなって、ラッキーと一緒に遊ぼうって。
」
母親は意識のない亮介にそう語り?
?
。
朝倉邸
「結局決まらなかったの?
秘書官。
」と韮沢。
「来週2回目の面接やります。
」と啓太。
「文句言うなら続ければいいのに、美山さん。
」とひかる。
「あいつ何か隠してるなー。
」と韮沢。
「隠してる!
?
」
「いや?
?
あの、理解出来ない行動は、
絶対何か隠してるからだよ。
」と韮沢。
「何を隠してるの!
?
」とひかる。
「お前何かしたろ?
」
「はぁ!
?
」
「この間俺達が酔いつぶれた夜に。
お前まさか!
」
「何もしてないですよ?
?
。
」
「いやらしいことをしたの!
?
」とひかる。
「してないって!
」
「あの時俺たちはほら、明太子とワインのチャンポンに
潰されたんだよ。
明太子は冷蔵庫に入ってるって言い出したのはお前だよな?
」
「普通冷蔵庫でしょ?
?
」
「計画的だったの!
?
」とひかる。
「バカじゃないの?
?
」
その時、インターホンが鳴る。
「誰だ?
」と韮沢。
「美山さん!
?
」とひかる。
「いや、違うでしょ。
」と啓太。
「何で違うってわか