儿童文学 概说.docx

上传人:b****6 文档编号:5154552 上传时间:2022-12-13 格式:DOCX 页数:20 大小:45.10KB
下载 相关 举报
儿童文学 概说.docx_第1页
第1页 / 共20页
儿童文学 概说.docx_第2页
第2页 / 共20页
儿童文学 概说.docx_第3页
第3页 / 共20页
儿童文学 概说.docx_第4页
第4页 / 共20页
儿童文学 概说.docx_第5页
第5页 / 共20页
点击查看更多>>
下载资源
资源描述

儿童文学 概说.docx

《儿童文学 概说.docx》由会员分享,可在线阅读,更多相关《儿童文学 概说.docx(20页珍藏版)》请在冰豆网上搜索。

儿童文学 概说.docx

儿童文学概说

1.概説

大人が子供をおもな読者と想定して創作した文学。

形式上、絵本、童話、小説、童謡、詩、戯曲などの純創作に、神話、伝説、昔話などの再話、『ロビンソン・クルーソー』のような本来大人の文学で子供によってこの分野に含まれたものの再話や、広く知識の本までをも含み込む。

大人の文学との違い

1960年代末以降、年齢の高い子供や若者を読者とした作品は内容的に大人の文学と近いため、改めて違いが問われた。

児童文学に含まれて生き続けている昔話などの伝承文学は本来口誦(こうしょう)文学であったため、表現の簡明、形式の共通性、大きな主題などの特質をもつ。

さらに、伝えられる主題は語り手個人のものではなく、多数の人間の知恵の結晶として代々伝えられたものである。

児童文学は小説を含めてほぼ前述の特質と共通する性質をもっている。

だから、児童文学とは、筋の展開と結末についてほぼ一定の形式(あるいはパターン)があり、個人のというより人類の知恵が発見した、人間についての基本的主題を伝達する文学だともいえる。

これが児童文学の中心部分を形成し、その周辺に大人の小説と性質の同じ作品が同心円的に存在している。

だが、それらにしても、登場人物と状況はあくまで少年少女・若者の立場と視点から描かれているという点で、やはり大人の文学とは異なっている。

2.外国

18世紀以前は、とくに子供を読者とする本はほとんどなかったから、子供たちは神話、伝説、昔話や『イソップ』の寓話(ぐうわ)(イソップ物語)などを語り聞かされた。

もっとも、イギリスの歴史家ベーダの『博物の本』(8世紀)やボヘミア人の牧師コメニウスの『世界図絵』(1658)のような教科書類や、清教徒ジェームズ・ジェインウェイJamesJaneway(1636―74)の『子供への贈りもの』(1671~72)のような宗教教育・しつけの本はわずかながらあった。

また、ルイ14世の宮廷から、シャルル・ペローの『昔話集』が生まれた。

18世紀

市民社会の興隆と啓蒙(けいもう)主義が近代小説と児童文学を生み出した。

デフォーの『ロビンソン・クルーソー』(1719)は冒険精神や明快さのゆえに、スウィフトの『ガリバー旅行記』は奔放な想像力の展開のゆえに、すぐに平均24ページの小冊子「チャップブック」となって子供に手渡された。

こうした現象に新しい市場を予知したジョン・ニューベリーは、ジョン・ロックの教育論を基礎に「教育と娯楽」を目的として『かわいいポケットブック』(1744)ほかを出版し、子供の本出版に先駆的役割を果たした。

セアラ・フィールディングSarahFielding(1710―68)もロックの教育論と方法に忠実で、兄ヘンリー・フィールディングやサミュエル・リチャードソンの助言を受け、児童文学史上最初のフィクション『少女のための小さな塾』を発表し、少女小説の源となった。

ルソーの影響も大きかった。

ドイツのカンペJoachimHeinrichCampe(1746―1818)は『新ロビンソン・クルーソー』で漂流記に自然哲学思想を加味した。

フランスのジャンリス夫人MmedeGenlis(1746―1830)は、フェアリー・テイル(おとぎ話)を無益と批判した書簡集『アデールとテオドール』(1782)を出し、アルノー・ベルカンArnaudBerquin(1747―91)は『子供の友』(1782~83)で名高い。

イギリスのトーマス・デイThomasDay(1748―89)は『エミール』の子供版『サンドフォードとマートン』(1783~89)を出し、マライア・エッジワースは『両親への助言者』(1796)ほかで知られる。

『こまどり物語』(1786)で有名なトリマー夫人Mrs.SarahTrimmer(1741―1810)と、『ソールズベリー草原の羊飼い』(1795)を含む宗教教育パンフレットで名高いハンナ・モアの2人は、昔話や冒険などを否定し、信仰、しつけ、知識の増進を主眼に活発な活動をした。

19世紀

想像力の所産

この世紀の子供の文学にはロマン主義の影響が強い。

想像力の自由な展開の主張は、民間伝承の文学の新たな評価と収集を促した。

ドイツでは、A・アルニムとC・ブレンターノが『少年の魔法の笛』(1806)を、グリム兄弟が『子供と家庭のための童話』(1812より)を出版し、ドイツ民衆の心と民族の魂を探るとともに、それらを子供に伝え、昔話・童謡収集と再話、および新しい想像力の展開へ道を開いた。

以後、アスビョルンセンとヨルゲン・モウJ

rgenMoe(1813―82)の『ノルウェー民話集』、アファナーシエフの『ロシア民話集』、ジョーゼフ・ジェイコブズJosephJacobs(1854―1916)の『イギリス民話集』などが続いた。

伝承文学の新たな評価は、デンマークの作家アンデルセンをして、昔話に根を下ろした独自な人生観や美意識を展開する『子供のためのお話』(1835)を創作させた。

彼は生涯で160余に及ぶいわゆる「アンデルセン童話」を残し、子供の文学の価値の認識を大きく変えた。

ドイツではE・T・A・ホフマンが、色彩豊かな幻想性と奇異な物語の展開でのちにバレエになった『くるみ割りとネズミの王さま』を、W・ハウフは形式や素材に『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』の、また幻想にホフマンの影響が明らかな『隊商』ほかを創作した。

世紀後半になると、主としてイギリスで、伝承文学の内容を含みながらもその形式に縛られない想像力の所産が生まれ、それらがのちにファンタジーとよばれるようになった。

聖職者で社会改良家チャールズ・キングズリーは、聖書的宇宙観と生物進化論の融合をモチーフに『水の子』を書き、オックスフォード大学の教授ルイス・キャロルは、常識と非常識の衝突から真実を明らかにしようとした『ふしぎの国のアリス』『鏡の国のアリス』を発表して、子供たちに新しい空想の楽しさを知らしめた。

またエドワード・リアは、『ナンセンスの本』で韻文のナンセンスの楽しさを集大成した。

聖職者として出発したジョージ・マクドナルドは、『北風のうしろの国』その他で神を探究してファンタジーの本流を築いた。

冒険小説

イギリスのロマン派の小説家ウォルター・スコットの『アイバンホー』を代表とする歴史ロマンスは、冒険と夢と英雄たちの華麗な過去のイメージで子供を楽しませ、同時に歴史物語の源流をもなした。

アメリカのスコットとよばれたジェームズ・フェニモア・クーパーの『モヒカン族の最後』を含む『革脚絆(かわきゃはん)物語』五部作は、未開の大自然の冒険と高貴な自然人アメリカ・インディアンへのあこがれをかき立て、やがてドイツで『大西部』をはじめとするカール・マイの通俗西部小説や、イタリアのエミリオ・サルガーリの西部小説などを生んだ。

フランスでは、スコットの影響下にアレクサンドル・デュマが『三銃士』『モンテ・クリスト伯』など、興味深い人物と事件の絡まりから娯楽性に富む読み物を大人と子供に贈り、ジュール・ベルヌは、ロマン主義精神を基礎に、科学が開く未来を鋭く洞察した『地底旅行』(1864)、『海底二万里』などの空想科学小説の分野を創造した。

イギリスでは、『ロビンソン・クルーソー』の伝統にロマン主義精神が加わり子供向きの冒険物語の空前絶後の発展がみられた。

海軍軍人だったマリヤットFredericMarryat(1792―1848)は、スイスのウィースの自由奔放で科学的事実を無視した『スイスのロビンソン』に腹をたてて、事実に忠実な子供向きロビンソン『老水夫マスターマン・レディ』(1841)を書いて子供のための冒険小説の開祖となり、『ニュー・フォレストの子供たち』で子供のための歴史小説を生み出した。

バランタインRobertMichaelBallantyne(1825―94)の『サンゴ島』はやはり少年版ロビンソンだが、主人公たちは、19世紀イギリスが求めた少年の理想像であった。

こうした作品には教訓性が色濃く付きまとっていたが、それを取り除き、適確な人物創造と、巧みなエピソードの選択と筋立てにより冒険小説の模範となったのがスティーブンソンの『宝島』だった。

これに刺激されてライダー・ハガードが書いた『ソロモン王の宝窟(ほうくつ)』も読者を魅了した。

日常生活物語

前世紀以来の教訓性を色濃く残しながら徐々に感傷性の強い興味中心の物語へと移行した。

読者も登場人物も主として少女だった。

イギリスでは、清教徒的宗教教育を主眼としたシャーウッド夫人MaryMarthaSherwood(1775―1851)の『フェアチャイルド家の子供たち』、シャーロット・ヤングCharlotteMaryYonge(1823―1901)の『ひなぎくの鎖』、ドイツではクリストフ・フォン・シュミットChristophvonSchmidt(1768―1854)の『イースターの卵』、グスタフ・ニーリッツの『盲目の少年』などが教訓や感傷に満ちた物語を通じて少女や少年の理想の姿を描いていた。

だが全体の風潮のなかからも徐々に進歩のしるしは現れた。

イギリスでは、キャサリン・シンクレアCatherineSinclair(1800―64)が『別荘物語』で教訓性の薄い、生き生きと子供らしい少年少女が登場する物語を発表した。

世紀後半のJ・H・ユーイング(ユーイング夫人)の『ジャカネイプス』ほかの作品は冷静公平に人間を描き、真にリアリズムといえるものとなった。

モルズワース夫人MaryLouisaMolesworth(1839―1921)は『キャロッツ』で幼児の内面に光をあて、さらに『カッコウ時計』で子供の空想を物語化して、日常生活のなかの魔法という新しいファンタジーを創造した。

アメリカでは、フロンティアの存在が想像力を上回る夢だったためか、本来リアリズムが本流で、メアリー・メイプス・ドッジがオランダを舞台に『ハンス・ブリンカー』で血の通った子供を描き、ルイザ・メイ・オールコットが『若草物語』ほかで生活の細部に忠実なアメリカの少年少女群像を家庭生活のなかで活写した。

彼女には多少の感傷性と教訓性が残っていたが、マーク・トウェーンの『トム・ソーヤの冒険』『ハックルベリ・フィンの冒険』にはそれらはまったくなく、真の庶民の子供の目で社会を見つめる批判精神が横溢(おういつ)し、子供の大人に対する優越性を強く打ち出し、アメリカ・リアリズムの基礎を築いた。

現実を基礎にアメリカ的理想を空想の物語にまとめたのが世紀の変わり目の1900年に出たフランク・バウムの『オズの魔法使い』だった。

子供は大人より優れているというロマン派的な考えは、スイスのヨハナ・シュピリの『ハイジ』やアメリカのバーネット夫人の『小公子』などで、優れた物語性とともに極度に増幅されて、以後今日に至るまで児童観に強い影響を与えている。

イタリアのカルロ・コッローディの『ピノッキオ』は、本来の教訓性よりも生きた子供像が読者の心をつかみ、エドモンド・デ・アミーチスの『クオレ』も人道主義的理想が子供に感動を与えた。

絵本

増大する市場と印刷技術の向上、さらに子供への認識の深まりは、優れた挿絵や絵本を生み出した。

ドイツのハインリヒ・ホフマンの『もじゃもじゃペーター』、ウィルヘルム・ブッシュの『マックスとモーリッツ』、イギリスでは、ナンセンス詩人リアの『ナンセンスの本』に始まり、ウォルター・クレイン、ランドルフ・コールデコットRandolphCaldecott(1846―86)、ケイト・グリナウェイKateGreenaway(1846―1901)などの諸作によって、19世紀絵本の黄金時代がもたらされた。

20世紀

第一次世界大戦まで

各国とも新しい世紀の動きと古い伝統の交替が始まりながらも、まだ真に20世紀的なものは生まれなかった。

もっとも豊かな実りはイギリスがもたらした。

ビクトリア時代(1837~1901)の余光で安定した繁栄のなかにあったため、作家たちは人生のもっともよい時としての子供時代を作品化して子供と共有した。

ジェイムズ・バリーは『ピーター・パンとウェンディ』で人間の本源的な夢を語り、ラディアード・キップリングはルソーの思想の流れをくむジャングルの冒険物語『ジャングル・ブック』ほか、幼年文学、学校物語、歴史小説に新機軸を生んだ。

ケネス・グレアムが美と詩と笑いとを込めた『たのしい川べ』は人々に喜びを与え、E・ネズビットは『宝さがしの子供たち』で自然な子供の姿をとらえ、『砂の妖精(ようせい)』でモルズワース夫人の創(つく)ったファンタジーを完成した。

ビアトリクス・ポッターの『ピーター・ラビット』絵本やヘレン・バンナーマンの『ちびくろサンボ』も全体的な豊かさの産物といえよう。

以上の収穫に、たとえば大人数の音楽家一家の日常を扱ったアグネス・ザッパーの『愛の一家』や、蜜蜂(みつばち)を中心に虫の世界が人間について寓意(ぐうい)を込めて語られたワルデマール・ボンゼルスの『みつばちマーヤ』などドイツの作品を加えると、古いものを含みつつ新しい動きがみえてくる。

スウェーデンの文部省が、祖国を子供に教えるための物語として依頼した結果である『ニルスのふしぎな旅』(セルマ・ラーゲルレーブ作)なども、各国が意識的に子供の文学を重視し始めた一つの証拠だった。

1920年代

アメリカは新しい国であるため当初から教育に力を注ぎ、1909年にホワイトハウスで青少年問題会議が開かれて子供への関心がさらに高まり、22年にはニューベリー児童文学賞(ニューベリー賞)が創設され、子供の本の書評誌『ホーン・ブック』が24年に創刊された。

ヒュー・ロフティングの『ドリトル先生アフリカゆき』は、着想の新鮮さ、物語の簡明さ、反戦平和の理想など真に20世紀的な作品だった。

同じ理想主義が、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンの『バンビ』をはじめとする動物物語にもみられる。

動物をいわば内面から描いた迫真的な物語の背後に平和への強い願いがある。

革命後のソビエト連邦は、浮浪児の盗みを通じて新生国家とそのなかでの生き方を描いたパンテレーエフの『金時計』や、革命と内戦の時期を生き生きと物語化したガイダールの『ボリスの冒険』などを生んだ。

これらに比べイギリスは、逃避性の強い詩的ファンタジー全盛時代で、類型的な作品が数多く出た。

なかでも驚異と美と人間の真実を表現しえているのは、『三匹の王子ザル』で知られるウォルター・デ・ラ・メア、『ヒナギク野のマーティン・ピピン』のエリナー・ファージョン、『クマのプーさん』のA・A・ミルンなどである。

1930年代

1920年代末に始まった経済恐慌とそれに続く政治危機および後半の戦争は児童文学にも大きな影響を与えた。

全体的傾向は社会・生活への意識が強かった。

恐慌の発端であるアメリカでは、黄金時代への回帰と、理想の再確認ともいうべき西部開拓時代が、キャロル・ブリンクCarolRyrieBrink(1895―1981)の『キャディ・ウッドローン』やL・I・ワイルダーの『大きな森の小さな家』とその続編で描かれた。

ハンガリー出身のケイト・セレディKateSeredy(1899―1975)によるハンガリー農村を描いた『よき地主』や、ブルガリアの農村に住む少年を描いたモニカ・シャノンMonicaShannonの『ドブリー』などもアメリカの理想の一表現であった。

エリナー・エステスの『モファットきょうだい』と続編2冊には貧困の影が付きまとっていた。

イギリスでも、小説家ジャック・リンゼーJackLindsay(1900―90)や児童文学作家ジェフリー・トリーズGeoffreyTreaseが一時期社会主義イデオロギーを宣伝する諸作を書くなど全般にリアリズムが強く、イーブ・ガーネットの『ふくろ小路一番地』のようにスラム街の労働者一家を暖かい同情を込めて活写する作品なども生まれ、ほかにも働く子供を登場させる作品が続いた。

アーサー・ランサムは、休暇中の子供たちを精密に描写しながら、冒険精神あふれる物語の楽しさを現代によみがえらせて子供の文学の地位を高めた。

だが、生きた子供群像の冒険を通じて現実生活の問題に触れ、理想を掲げて時代を批判しこの時期の精神をもっともよく表現したのは、ドイツのエーリヒ・ケストナーによる『エミールと探偵たち』『飛ぶ教室』などの作品だった。

ファンタジーは、イギリスで、独創的なお手伝いさんがナンセンシカルな不思議を演じて驚異と美を伝える『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(パメラ・トラバース)や、のちに『指輪物語』に拡大されたJ・R・R・トールキンの叙事詩的ファンタジー『ホビットの冒険』、アリソン・アトリーAlisonUttley(1884―1976)のタイム・ファンタジー『時の旅人』などの傑作が生まれた。

いずれにも強い批判精神と逃避性の混合がみられる。

1950年代

第二次世界大戦後は、世界平和の理想、国際協調の強化、文化交流など、多くの要因が重なって、児童文学が全世界的なものになった。

たとえば、スウェーデンのアストリッド・リンドグレーンは超能力少女の奇想に満ちた冒険物語『長くつ下のピッピ』(1945)、幻想的英雄物語『白馬の王子ミオ』(1956)などで、子供の内面世界と行動力を巧みな物語にした。

現実味のある物語ではエディト・ウンネルスタードEdithUnnerstad(1900―82)、ハンス・ペテルソンHansPeterson(1922― )らが地域性豊かに少年少女を描いてみせた。

ノルウェーからはトールビョン・エグナーThorbj

rnEgner(1912―90)の、絵と曲が加わった人間味あふれるコメディー『ゆかいなどろぼうたち』と、アルフ・プロイセンの、突然スプーンほどに小さくなる癖のある主婦の話『小さなスプーンおばさん』が、フィンランドからは、最初スウェーデン語で書かれ、のち世界各国語に訳されたトーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の彗星(すいせい)』に始まる「ムーミン」シリーズが出た。

1930年代にジャン・ド・ブリュノフの『ババール』を出した程度で振るわなかったフランスも、『ゾウのサマ』ほかの動物物語のルネ・ギヨRen

Guillot(1900―69)、『首なし馬』のポール・ベルナ、『少年と川』のアンリ・ボスコなどが出て活況を呈したが、もっとも有名になったのは、人間についての深い思索の込められたサン・テグジュペリの遺作『星の王子さま』だった。

ドイツにおいても発達は目覚ましく、戦後まもなく歴史の転換点に焦点をあてた歴史小説を次々発表したハンス・バウマン、ドイツ・メルヘン的想像力により人類の理想を語ったジェイムズ・クリュスJamesKr

ss(1926― )、昔話的素材から楽しくわかりやすい物語『小さな魔女』ほかを生み、幼い子供たちに生きる喜びを伝えたオトフリート・プロイスラーなどが活発な活動を始めた。

英語圏における発達も目覚ましく、イギリスではローズマリ・サトクリフの『ともしびをかかげて』、シンシア・ハーネットCynthiaM.Harnett(1893―1981)の『羊毛の梱(こり)』などの考証と想像力による精緻(せいち)な歴史小説、ウィリアム・メインの鋭い心理洞察と新鮮な筆力による『五月のミツバチたち』、ルーシー・ボストンの古い屋敷のファンタジー『グリーン・ノウの子供たち』などが続々出版された。

なかでも、永遠の生と神を探究したC・S・ルイスの『最後の戦い』を中心とするいわゆる「ナルニア国物語」7巻と、トールキンの『指輪物語』3巻は、子供の文学とくにファンタジーの可能性を大きく広げ、今日も大きな影響を与え続けている。

さらに、フィリッパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』もこの時期の傑作とされている。

アメリカのリアリズムは、オランダ系のマインダート・ディヤングの『コウノトリと六人の子供たち』によって子供の内面を探る深味をもち、スコット・オデールScottO'Dell(1898―1989)の『青いイルカの島』によって非常に高度な文学性を獲得するに至った。

ファンタジーでも、ホワイトE.B.White(1899―1985)の『シャーロットのおくりもの』のように生活実感と非凡な着想が融合した佳作を生んだ。

1950年代は、全体に理想主義的、楽天的であり、また児童文学らしさの枠が暗黙に守られていた時期だった。

1960年代以後

モラルの変化、科学技術の急速な発展とくにメディアの多様化、経済の拡大などが相まって、子供をめぐる状況が大きく変わり、児童文学も急激な質的変貌(へんぼう)を遂げた。

その一つは、ゴールディングの『蠅(はえ)の王』(1954)やサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』(1951)など、大人の小説とみなされていた作品が児童文学の外縁に位置するほどに範囲が広がったことである。

象徴的な作品はイギリスのジョン・ロウ・タウンゼンドの『アーノルドのはげしい夏』で、16歳の若者の展望のない生活の実態描写が激しい論議をよんだ。

以後イギリスではジル・ペイトン・ウォルシュJillPatonWalsh(1937― )、K・M・ペイトン、ウィリアム・コーレットWilliamCorlett(1938― )らがこの分野で優れた仕事を続けている。

領域の広がりは、また、子供と状況をよりリアルにつかむ視点をもたらした。

ドイツでは、ハンス・ペーター・リヒターHansPeterRichter(1925― )がナチ政権下のユダヤ人の悲劇を『あのころはフリードリヒがいた』にまとめ、ペーター・ヘルトリングPeterH

rtling(1933― )は『ヒルベルという子がいた』で障害児の問題を真正面から見つめた。

またオーストリアのネストリンガーChristineN

stlinger(1936― )は、敗戦直後のオーストリアの状況を子供の目で描いた手堅いリアリズム作品『あの年の春は早くきた』ほかで新しい魅力を生み出している。

より現実に近づこうとする流れは、必然的に、子供を取り巻く諸差別、偏見、無理解などに対する強い批判をモチーフとする作品を生み出した。

イギリスは従来こうした傾向を好まなかったが、1970年代中ごろから、バーナード・アシュリーBernardAshley(1935― )、ロバート・リースンRobertLeeson(1928― )、ジャン・ニードルJanNeedle(1943― )らが、人種差別、階級差別に対する批判や子供に対する大人の責任などを鋭くついた作品を書き始めた。

アメリカでのこの動きははるかに早く強かったが、『バビロンまではなんマイル』でアフリカ系アメリカ人少年の夢想と現実を子供の目で適確にとらえたポーラ・フォックスPaulaFox(1923― )、『グローバーくん』で極限的状況下の子供の強さを描いたクリーバー夫妻VeraCleaver,BillCleaver、『わたしはアリラ』でアフリカ系アメリカ人や北米先住民の歴史と夢と現実を語ったバージニア・ハミルトンVirginiaHamilton(1936―2002)などによって、問題中心、抗議第一の段階をはるかに超える高みに達している。

ファンタジーの分野も、叙事詩的ファンタジーにアラン・ガーナーの『フクロウ模様の皿』、アーシュラ・ル・グウィンUrsulaLeGuin(1929― )の『影との戦い』などが生まれ、ドイツではメルヘンの伝統と哲学性の濃いミヒャエル・エンデの『はてしない物語』が新鮮な世界を開いた。

3.日本

明治以前

古くは鳥羽僧正(とばそうじょう)(覚猷(かくゆう))の作といわれる『鳥獣戯画』(12世紀)その他の絵巻物があり、南北朝から江戸初期にかけて成立した御伽草子(おとぎぞうし)や江戸期の絵草紙などは、いずれも同時期のヨーロッパの類似のものに比べてはるか

展开阅读全文
相关资源
猜你喜欢
相关搜索

当前位置:首页 > 人文社科 > 教育学心理学

copyright@ 2008-2022 冰豆网网站版权所有

经营许可证编号:鄂ICP备2022015515号-1