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本居宣长枕の山

『枕の山』

◇『枕の山』(マクラノヤマ)

『枕の山』は、寛政12年(1800)71歳の秋から冬、71歳の宣長が、秋の夜長、目覚めた時に詠み続けた桜の歌である。

枕の上に桜の山の景色が展開するので「枕の山」だ。

成立については跋文に詳しい。

 本書は、『桜花三百首』とも言い、題材は桜。

花を待つ気持ちから満開へと花の生涯を詠み、さらに桜への思いを歌った歌や、桜讃歌など多様な歌を載せる。

村田春海は「凡古人にも一物を三百首まで詠じ申候事は、比類も無之奉存候、・・尤初盛衰落の次序ありて、一首とても同趣なる御歌無之候は、まことに御自在なる義、大家の御作と奉存候」(享和元年10月3日付書簡)と評した。

底本には『本居宣長全集』を使用した。

>>「村田春海」

>>「三十六の窓」の「桜」

>>「三十六の窓」の「和歌」

【本文】

    まくらの山

       櫻花三百首

1 いとはやも高根の霞さき立て櫻さくへき春は来にけり

2 あらたまの春にしなれはふる雪の白きを見ても花そまたるゝ

3 春霞たつより花もいつかはと山端のみそなかめられける

4 いつしかともえ出る野への若草も櫻またるゝつまとなりつゝ

5 とくさけや櫻花見ておふなふな心やるへき春はきにけり

6 春なからまた風寒みさくら花枝にこもりて時やまつらむ

7 まつとてはさかぬさくらの梢をも見つゝそくらすあからめもせて

8 おそしとてよしや恨みし櫻花さかてやみぬる春しなけれは

9 日にそえて霞たちそふ山見れは花も咲へき時にはなりぬ

10 春くれはおよひもたゆし百千度櫻さくへき日数よむとて

11 まちわふる花はさきぬやいかならむおほつかなくもかすむ山のは

12 けふもまた見えぬ高嶺のさくら花それかとまかふ雲はゐれとも

13 花はまた咲りともなしさほ姫の衣はるさめけふもふれゝと

14 山櫻このめはるさめふりさけて見れとも見えすさくやさかすや

15 さきなはとかたらひおきし山里の花のたよりをまちそわひぬる

16 まちわひて尋ねいるかなやま櫻またさかしとは思ふものから

17 花はなとつれなかるらむさきぬやと人も見にくるやとの櫻の

18 櫻花またしきほとに見てしかなかたりて人にうらやまるへく

19 まちわひぬ櫻の花よとくさかはとくちりぬともよしや恨みし

20 待わふるこゝろは時も過ぬるをいつとて花のつれなかるらむ

21 櫻花さかむさかしはしらねとも山へゆかしき春かすみかな

22 さくら花さくときくより出立て心は山に入にけるかな

23 まちつけてはつ花見たるうれしさは物いはまほし物いはすとも

24 さくも皆神のめくみのはつ櫻一枝はまつ折てたむけむ

25 佐保姫も花まちつけしうれしさやけふは霞の袖にあまらむ

26 さくら花今は咲ぬるうれしさか見る見るもなく鶯のこゑ

27 岩か根をふむもおもえす花見むといそく心は空よりそゆく

28 遠しとも思はさらましさくらさく春の山路は八百日ゆくとも

29 岩恨ふむ山もみやこの大路よりけふはゆきよし花見にゆけは

30 さくときくところあまたの櫻花いつれの山をまつ行て見む

31 山深くしけ木かおくも尋ねみむ人にしられぬ花やにほふと

32 たゝそれとまかひしかとも櫻花さけは色なき峰のしら雲

33 梓弓とらねとはるのさくら狩山のかすみを分つゝそいる

34 おくれゐて心空なりさくら花見にとて人のゆくを見る日は

35 山とほく見にこし我をさくら花まちつけかほににほふ嬉しさ

36 やまかつは櫻さくころめつらしく見るさへ花のみやこ人かな

37 来て見れは花の中なる山里のすまひそ春はうらやまれける

38 うきこともきかて見れはや山里は花のにほひも世にまさりける

39 花見には又そきにけるをとつひも昨日もけふも同し山へに

40 あしひきの山へのさくら明日はこじいくか見るともあくよあらめや

41 思ひきやみ山のおくのこかくれにかゝる櫻の花を見むとは

42 あたらしきみやまかくれのさくら花人も来て見よ道とほくとも

43 高しとてたかねのさくらよそなから見てやはやまむ行てこそ見め

44 いとゝしく外山に咲る花みれは峯の霞のおくそゆかしき

45 櫻花里にも野にも山へにも今をさかりと咲にけるかな

46 はるはると来つるもしるく山さくら花はけふこそ盛なりけれ

47 いつれをか分て見るへきさくらはな梢あまたににほふ山へは

48 咲にほふこすゑをおほみをちこちに心うつろふ山さくらかな

49 見る花の木本ことにとまる哉めつるこゝろはひとつと思ふに

50 あかすとてをらはちるへし櫻花なほかくなから見てをやみなむ

51 あかすともをらてこそ見め一枝もやつさは花のつらしと思はむ

52 我も又えこそ過さねさくら花人のをるをはうしと見なから

53 吹風も枝なからやはさそひけるあたら櫻ををる人そうき

54 ひさかたの天路に通ふはしもかな及はぬ花の枝もをるへく

55 櫻花折てかさしておもふとち思ふことなくあそひつるかな

56 くれぬとも今しはし見む山さくら入相のかねはきかすかほにて

57 とほくともいま一たひはきても見むみ山の櫻ちらてまちてよ

58 花見つゝゆけは春日も暮にけりこゆる山路は遠からねとも

59 見てのみやたゝにかへらむ一枝は家つとゆるせ花のやまもり

60 こゝかしこ野山の花にあくかれて屋戸の櫻は見すやなりなむ

61 わか物とはつかに咲る一本もやとのさくらは殊にこそおもへ

62 こぬ人も見にもくるかにわか屋戸の櫻さきぬといさ告やらむ

63 門さして我ひとり見む見にくとも人に見せむは惜き櫻を

64 さひしさも見れはなくさむさくら花物いひかはす友ならねとも

65 散まては世のいとなみもすてて見む花の日数はいくはくもあらす

66 あくまてとみれはいよいよ見まほしき花は櫻の花にそ有ける

67 櫻花見る人ことにあはれてふ言や木陰に山とつもらむ

68 めつらしき花とはなしにさくらさく梢は先そめにかゝりける

69 玉ほこの道のゆくてのさくらはなしるもしらぬもよりつゝそ見る

70 過てゆく人さへそうき立よりて見てたにあかぬ花のこのもと

71 山人もおひこし柴にしはらくはしりうちかけて花をこそ見れ

72 道のへの田面の水に影見えて片山岸に花さきにけり

73 いたつらに櫻は見めや歌よめといはぬはかりの花のにほひを

74 行道にさくらかさしてあふ人はしるもしらぬもなつかしきかな

75 山さとの人としいへは思ひやる櫻の花のゆかりとそ見る

76 此ころはさくらの花のゆかしさに山さと人のなつかしき哉

77 かくすとてあやなくたちそ春霞人にしられぬ花のかほかは

78 かくさるゝさくらのために春も又霞をはらふみそきをやせむ

79 吹とても櫻ちらさぬ風ならは霞のためはまちもしてまし

80 うちわたす礒へに咲る櫻花浪かと見れはよせてかへらぬ

81 こく船も礒山櫻さくころは心よせてや見つゝゆくらむ

82 春の野に霞へたててなくきゝす妻や戀しき花やゆかしき

83 さかりにもなく鶯はさくら花散なむことやかねてかなしき

84 しろたへに松の緑をこきませて尾上の櫻さきにける哉

85 春の日のつねよりことにのとけきは櫻の花のためにや有らむ

86 うくひすも霞もいとゝのとけさをくはふる春の花盛かな

87 さきにほふ四方の梢に風もなく花の京はのとかなりけり

88 雲のうへの花のさかりかひさかたの空ふく風の香ににほふなる

89 へたておほみ身はしもなれは九重の雲ゐの櫻よそにこそ見れ

90 名にしおはは高根の花もまかふ色なくてや見らむ雲の上人

91 さくら花月のなき夜は梢にも衛士のたく火をたかせてしかな

92 みそらゆく月影のみかよる見れは庭の櫻もおほろなりけり

93 思うとち夜をさへ花にあかすかな晝の野山の物かたりして

94 ぬるまなき春のよなから庭さくらさけは朝いもせられさりけり

95 おき出て庭のさくらの花見ると朝食わすれて日もたけにけり

96 池水にしつく櫻の影見れは玉かとそ思ふ海ならねとも

97 さくら花水のかゝみも我なからはつかしからぬ影と見るらむ

98 雨ふれは池のかゝみもくもりけりしをれし花の影は見せしと

99 春雨のふる日は人も見にこねは思ひしをるゝ花の色かな

100 はるさめに落る雫もなつかしきさくらの花はぬれてこそ見め

101 露かゝる櫻か下の草葉さえ花さくころはなつかしきかな

102 契りおきて人まつ人も花を見てあかぬ夕はいそかれもせじ

103 しのゝめのあかぬわかれも中々にいそかれぬへき花のいろかな

104 櫻花ほのほの見ゆる暁はわかれををしむ人やなからむ

105 しぬはかり思はむ戀もさくらはな見てはしはしは忘れもやせむ

106 あちきなく春は櫻の花ゆゑに心いとなし戀はせねとも

107 こゝろから花に心をつくすかなおもひそめすは思はましやは

108 さくら花はかなき色をかくはかり思ふ心そましてはかなき

109 我心やすむまもなくつかれはて春はさくらの奴なりけり

110 此花になそや心のまとふらむわれは櫻のおやならなくに

111 鳥蟲に身をはなしてもさくら花さかむあたりになつさはましを

112 さくら花なすらひに見む色たにもあらはいとかく思はましやは

113 櫻花ふかきいろとも見えなくにちしほにそめるわかこゝろかな

114 日くらしに見ても折てもかさしてもあかぬ櫻を猶いかにせむ

115 つゆたにもうき色見せよさくら花さらはしひても思ひさまさむ

116 ありぬやと咲て散まてさくら花一春見すていさこゝろみむ

117 年を経てあひも思わぬ友なれと猶うとまれぬ花のいろ哉

118 かきたえて櫻のさかぬ世なりせは春の心もさひしからまし

119 つねよりも花さくころはあやにくに早く日数のすきもゆく哉

120 花見れは秋の日よりもみしかきを長き春日とたのみける哉

121 おなしくはとく咲出てとくちらぬ物にもかなやあかぬさくらは

122 をちこちに多き櫻のいかなれは花を見る日のすくなかるらむ

123 さくら花入ては出る月のごとちりて又明日さくものにもが

124 松にいふ十かへりの花さくらをは年にとかへりさかせてしかな

125 櫻花いろはそれかとまかふとも消ゆく雲にならはさらなむ

126 朝ことのさくらの露をうけためて世のうさはるく薬にをせむ

127 尋ね見むしなぬくすりのありときく嶋にはちらぬ花も有やと

128 花咲てちらぬさくらのたねしあらはとこよの國も行てもとめむ

129 春ことににほふ櫻の花見ても神のあやしきめくみをそおもふ

130 たくひなき櫻の花をみてもしれわか大君の國のこゝろを

131 世の人は見てもしらすやさくら花あたし國にはさかぬこゝろを

132 から國も花は千種にさくといへと櫻はかりはなしとこそきけ

133 なが國に此花ありやとから人にさくらをみせてこたへきかはや

134 から人に櫻見せなはその國にかへりてめつる花やなからむ

135 うべなれやかほもすかたもたゞ人のたねとは見えぬ花のおほ君

136 八千種とにほふが中のおやなれはうべも櫻を花といひけり

137 いにしえも花は櫻と思ひてそさくらを花と名つけおきけむ

138 世の中にたとへむ物もなかりけり春のさくらの花のにほひは

139 にほふ色を何にたとへむさくら花綾かにしきか玉かこかねか

140 寳とてこかねも玉も世にはあれと櫻の花をなににかへまし

141 咲にほふ色は此世のものとしも見えぬさくらの花さかりかな

142 のとかなる春のやよひにさけはかもいとゝ櫻のめてたかるらむ

143 見てもなほ見てもめつらし櫻花野にも山にもこゝらさけれと

144 いかにともこゝろはしらぬ心にも見れは桜はさくらなりけり

145 蓬生のせはき屋戸にもうゑなへて見まくほしきは櫻なりけり

146 人の家のひろき櫻の花園を見れはうき身のなけかれそする

147 世は清くすてたる人もすてかねて見るは櫻の花にそ有ける

148 咲にほふ春のさくらの花見てはあらふる神もあらしとそ思ふ

149 おに神もあはれと思はむ櫻花めづとは人のめには見えねと

150 ちからなき枝にはあれと天地も動かしつへき花の色かな

151 櫻花咲るやしろに中々のぬさはたむけし神はめてめや

152 あたなりとたれかいふらむ神代よりかわらす春はにほふ櫻を

153 花のいろはさらにふりせぬ櫻哉くちのこりたる老木なれとも

154 さくらはなこゝらの春をへぬれとも老たりとしも見えぬ色かな

155 おいぬれとなほこそ春はまたれけれ櫻の花の見まくほしさに

156 老ぬれと咲るさくらの色見れは春のこゝろはわかゝへりつゝ

157 友はみなかはりはてぬる老の世にあはれ昔の花のいろかな

158 わかおいのすかたやさしきさくら花むかしの春の友と見るにも

159 さく花においのすかたははつれとも見ではえあらぬ物にそ有ける

160 ともすれは涙おとして老の身のしれしれしさを花に見えなむ

161 老ぬれはもろく涙のちる我をはかなしとこそ花は見るらめ

162 はちもせてあはれうたての翁やと花は見るらむ老のやつれを

163 おいのくせ人やわらはむ櫻花あわれあわれと同し言して

164 年ことにまさる若木の花見ても嘆きもえそふ老の春哉

165 おいの世にわか木のさくら猶うゑていつまてとてか花をまたまし

166 あわれともかけても見めや櫻花なれよりさきに我はちるとも

167 しなはわれ又いつのよにめくり来てあかぬ櫻の花は見るへき

168 さくら花あかぬ此世はへたつともさかは見にこむあまかけりても

169 さくら花千年まてこそかたからめ猶百とせの春は経て見む

170 かくなからちよも八千世も見てしかな櫻もちらす我もしなすて

171 なからへて咲むかきりの春をへて櫻の花を見るよしもかな

172 かくはかりあかぬ櫻のにほふ世に命をしまぬ人もありけり

173 櫻には心もとめで後の世の花のうてなを思ふおろかさ

174 事もなくもなく櫻の花見むと春は我身のいのらるゝかな

175 人はいさわれは死なすて櫻花千世もやちよも見むとこそ思へ

176 とことはに絶せすさけよ櫻花我も萬代しなて見るへし

177 風ふけとちらてとまるにゆく物は花見る人の心なりけり

178 花さそふ風にしられぬ陰もかな櫻をうゑてのとかにを見む

179 山さくら霞のおくにかくれゐて吹来む風にありとしらるな

180さくら花夜の間の風もしられぬを明日とて人の見にこさるらむ

181 櫻花けふまても見にこぬ人を明日とはまたすちらはちらなむ

182 枝も木もよにくちやすき櫻哉春咲花のもろきのみかは

183 かたをたにうつしおかはや櫻花にほひなくとも後も見むため

184 いかてかは風に櫻のさわくらむ柳にふくはのとけきものを

185 さほ姫のかさしの花の山さくら霞の袖にちりかゝりつゝ

186 昨日まてつもれる雪と見し花のふるにまかひてけふはちるかな

187 めてられむ藤山吹のためにとや櫻の花ははやくちるらむ

188 さくら花かくはかりとくちる物といつの神世にさためそめけむ

189 あかね色とみなせの神のみことのりいともかしこしちるなさくらよ

190 とくちると何思ふらむさくら花さかりをまたぬ人もある世に

191 ことしのみ散花のごとおもふかないつもとまらぬならひ忘れて

192 あかなくに櫻の花のちるを見て春のなけきそもえ初にける

193 さくをまちちるををしむもくるしきになそや櫻を思ひそめけむ

194 いのちあらは又来む春も見るへきも身にかへてなと花を惜まむ

195 はしめあれはをはりある世のことわりも惜き花には思はれぬかな

196 あかなくにいととくちるは世の人を歎かせむとて咲るさくらか

197 まつほとは久しかりしを咲ぬれはことそともなくちる櫻かな

198 櫻花ちるがつらきにくらふれはまちし思ひは数ならぬかな

199 さても又つひの別れをいかにせむをしき櫻はちらてありとも

200 頼まれぬうきよのさかを見せかほにはかなくもちるさくら花哉

201 さくら花さけはほとなくちる物をとはに見むごとまたれつるかな

202 ちれはまたいとゝうきよの櫻花しはしは見つゝわすれしものを

203 はかなくてちるはさくらの心にも人こそしらねかなしかるらむ

204 櫻花ちる木本に立よりてさらはとたにもいひてわかれむ

205 さくらはなよしや今年はちりぬとも又さく春を忘るなよゆめ

206 さくらしも花の命のみしかきはほかの木草にねたまれてかも

207 櫻花さてもあかぬかこゝろみに一春のこれ時はすくとも

208 ちりぬとも一重つゝちれ八重桜七日八日のほとは見るべく

209 わかれする人も櫻のちるを見は思ひうつりて花やをしまむ

210 鳥ならはもち引かけてとゝめまし散行花はせむかたもなし

211 散てゆく花の別れの鴈ならは又秋とたにまたましものを

212 吹風にそひゆく花をよふこ鳥やよよひかへせをしくやはあらぬ

213 花の枝にちるをゆるさぬ關すゑてなく鶯にもらせてしかな

214 うくひすも聲のかきりはなけやなけ我もなくそよ櫻ちるなり

215 鶯のはねにも尾にもかゝれとも涙こほらぬはなのしらゆき

216 ほかの木にふりかゝりても花の雪花としも見すちりぬと思へは

217 散花の雪しまことの雪ならは咲む春へのちかつかましを

218 雪とたにつもりて残れいとせめて惜き櫻の花のかたみは

219 雪とたに見てまし庭のさくら花うつりも行か風のまにまに

220 はかなくも我物かほに見つる哉よそに散ゆく庭のさくらを

221 櫻花ちるを惜めはよるよるの夢路にたにも残るとはみす

222 今朝見れはみな散にけり山さくらふさに手折てこしかひもなく

223 咲ことは見に来る人におくれしにちるはさきたつ花のあやなさ

224 のこりなくうつりもゆくか山櫻ちるを見にとは我はこなくに

225 ちりぬともわかうへにちれ櫻花こよひはねなむあかぬ木陰に

226 ちるさくら色はしほみてかはるとも袖につゝみてもてやいなまし

227 さくら花ちりかひくもる木本はをしむ涙そ雨とふりける

228 櫻花ちる間をたにとおもへとも涙にくれて見えすも有かな

229 散花を見れは涙にかきくれてよるかひるまか夢かうつゝか

230 花ちれはしつ心なき春の日をのとけきものとおもひける哉

231 ちるころは見るめのみかは櫻花耳にもつらき風の音かな

232 ちるらむとよるはすからにさくら花こゝろもさわく風のおとかな

233 朝またきさそはれそむる櫻花かせや夜のまにちきりおきけむ

234 草も木もなひける御世に君をおきて風にしたかふさくらなになり

235 花はしも散むものとはおもはしをこゝろつよくもさそふ風かな

236 いかにしてしはしとゝめむ心なき風にまかすはをしきさくらを

237 ひさかたの空にかけりて花ちらす山風ふせくまほろしもかな

238 山風に櫻の花のちるころは秋よりかなし春の夕くれ

239 さけはちる花のならひと思へとも猶うらめしき春の山風

240 咲花を何のあたとて山風は世にのこさしとふきはらふらむ

241 一木たに形見にのこせさくら花さそふは風のならひなりとも

242 ふかぬ日もちらてやはある櫻花なとひたすらに風をうらやむ

243 吹風よ心にまかす花ならはちるをもとめよまひはしてむを

244 程もなし春の暮なむ日まてたに櫻の花よ待てちらなむ

245 さくら花散なむ後のさひしさは何にわすれて春日くらさむ

246 何を見て来む春まては過さまし形見もてめで花のちりなは

247 夏も秋もさきなましかは櫻花ちるともかくは惜まさらまし

248 春しこは又も櫻はさきなめとちりし今年の花はかへらし

249 木の本になほ残りても櫻花散ぬる色はいふかひもなし

250 このもとにくちなは朽よちる櫻よそのつちにはなさしとそ思ふ

251 ちりはてし花の梢をけさ見れは心長くそ月はのこれる

252 散過しさくら戀しき木本にわすれ草をや植て見てまし

253 いとゝしくわすられかたき櫻かな思ひくまなくちれるものから

254 いそきしは散てくやしきさくら哉おそくはけふも見るへき物を

255 櫻花をしむかひなく散はててのこるは人のうらみなりけり

256 きのふ来て見てましものを悔しくも山の櫻は散にけるかな

257 もみち葉は散てもそれとみる物をなとて櫻の雪となりけむ

258 あかさりし櫻の花のかたみとて見るもはかなき峯の白雲

259 山里のいつともわかぬさひしさも櫻ちりぬるころの夕くれ

260 のこりても春を春ともおもほえす櫻散ての後の日数は

261 さきたちし櫻の花をしたひてや春も程なくくれてゆくらむ

262 櫻花ちりしなこりのこすゑさへあらぬ青葉にかはり行かな

263 散過し春のさくらにおくれゐて歎きの枝もしけるころ哉

264 ちりぬれはあやにめてたく見し色も夢まほろしの櫻なりけり

265 中々に夢ならませははかなくてちるともさくら又も見ましを

266 咲とみし花も月日も夢なれや散て流るゝ春の山川

267 廣き瀬に袖のせはきをいかにせむ流るゝ花をせきとゝめても

268 したはれて花の流るゝ山河に身もなけつへきこゝちこそすれ

269 の中にさくらの花ををしまぬは風と河瀬の水にそ有ける

270 たえすさく浪の花こそ水の沫と消し櫻のかた見也けれ

271 をしかりし心は猶そうつろはぬ散てほとふるさくらなれとも

272 櫻花またさくを見む春まては面影のこれあかぬ心に

273 散過し花の盛を又見せて夢はうれしき物にそ有ける

274 ちりにしを又は身ましや櫻花夢てふもののなきよなりせは

275 さくら花散し木陰に庵しめて残るわか世はへなむとそ思ふ

276 跡もなく散てう月と思ひしにうれしく残る花もありけり

277 同し色の卯花山のおそ櫻友まちつけし雪とこそ見れ

278 夏の来てうの花さけは今さらに消し櫻の雪をしそ思ふ

279 めつらしともしやとまらむ散花に山郭公なかせてしかな

280 春をおきて五月まためや時鳥櫻てふ花さくとしりせは

281 春ならは花見せましをほとゝきすさくらか枝に来つゝ鳴なり

282 をちかへりいかになかまし郭公さくら咲ころ来たらましかは

283 散そめし花おもほえて絶々に今もさくらに蛍とひかふ

284 かけり来てさくらか枝にとふ蛍散にし花の魂かあらぬか

285 山端をとゝろかしゆく鳴神も櫻はふまじ夏さけりとも

286 あつくともさくらの花のみな月にさく世なりせは風はまためや

287 櫻花きて見る春の山ならはいかにうからむ日くらしのこゑ

288 さくら花ちらしし風を秋たてはうらめつらしと人はいふなり

289 さくら花ちらしし風のやとりかとおもへはいとゝうき萩の音

290 見るほとのなきにはあらす櫻花一夜にかきる棚機おもへは

291 同しくは春のさくらの木本にさかせてしかな萩も尾花も

292 はる日さく櫻はみかともゝくさは百のつかさとにほう秋の野

293 松はあれとさくらは蟲の名にたにも聞えぬ秋の野へのさひしさ

294 櫻花かなしき秋のゆふくれにちらは命も露とけぬへし

295 さくらちるこのもとならは猶いかにあはれならましさを鹿の聲

296 くもりなき秋のもなかの月影に櫻の花を見るよしもかな

297 櫻には猶やけたれむひさかたの月のかつらの花はさくとも

298 なが屋とのかつらの花とさくらとはいつれまされり月人をとこ

299 さくを見て別れし春の面影に櫻戀しきはつ鴈のこゑ

300 立田姫さくらいろにも染分よ紅葉にま

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