日语二级阅读真题及模拟试题Word文档格式.docx
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二、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
人間には縄張りがある。
だから、狭い事務所で多くの人数が働いていると、ストレスで思った以上に疲れることがある。
混んだデパートを歩いたりすると、これも疲労の原因になる。
いずれも縄張りを侵され続けているからだ。
( )、大都会に住む人間は満員電車に適応せざるをえない。
他人と肩と肩がくっついた状態で三十分以上立ったまま我慢できるようにならないと暮らしていけないのである。
相手が異性でも構わない。
というより仕方なく我慢しているのだが、それでも耐えている。
問1( )に入れる言葉として正しいのはどれか。
1、それで 2、しかも
3、または 4、ただし
三、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
「食べると眠くなる」といわれることもありますが、人間の身体は本来、食べ物が胃に入ってくると目が覚めます。
寝る間際(注)に食べると、それを消化しようと胃腸が働きはじめるので、寝つくのが難しくなります。
食事をとると眠くなるというのは、実はまったく根拠のない話なのです。
さらに、食べたものがエネルギーとして消費されずにそのまま眠りについてしまうと、体重が増加し、朝になって胃がもたれた感じがする場合もあるでしょう。
そうすると、おなかがすかないので朝ごはんが食べられなくなります。
(注)間際:
直前,寸前。
問い 文章の内容と合っているものは何か。
1、寝る直前に食事を取ると寝つきが悪く、次の朝に胃が痛くなる。
2、人間の体は食べ物の消化にエネルギーを使うので、食事の後は眠くなりやすい。
3、夜遅い時間帯に食事を取ると、胃に負担をかけ、次の朝にも影響を与える。
4、食事を取りすぎることは健康によくないが、眠気を覚ます効果がある。
四、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
「人間にとっていちばん大切なものは?
」と寻ねれば、多くの人が生命だと答えるでしょう。
それでは、その次に大事なものは、いったい何でしょうか。
昔の人のことばに「一眼二足」というのがあります。
まず目が大切、足がこれに次ぐという意味ですが、これはあくまで体のこと。
( ① )、人間が人間らしく生きるのに、もっとも大きな働きをするのは、ことばではないでしょうか。
人は、ことばを使いこなすことによって、動物がもたない「文化」を築いてきました。
人が動物と異なるのは、ことば、火、道具の三つを使うからだと言われますが、なかでも、ことばはもっとも大きなものと言えるでしょう。
「人間は考える葦である」と言われますが、その前に、まず、「ことばを用いる葦である」と言うことができるはずです。
けれども私たち日本人は、歌をつくったり詠んだりするなかで、独自のことば文化を生み出してはきましたが、②自分のことばをはっきりと意識し、それに誇りをもつことは、ほとんどありませんでした。
長い(注1)鎖国の間、よその国の人との接触がなく、したがって外国語に接する機会もなく、母語だけの世界で生きてきたためとも言えるでしょう。
「ことば」というと、英語をはじめ、外国語を思い浮かべがちですが、私たち日本人にとっての「ことば」とは、言うまでもなく「日本語」です。
さまぎまな国の人々やことばが入り込み、日本の文化のなかに定着を始めている今、私たちはまず、( ③ )を改めて「ことば」として意識することが必要なのではないでしょうか。
人は、この世に生まれたその瞬間から、ことばのなかで生きていかなくてはなりません。
④一人前の人間になるための第一歩は言葉の習得から始まります。
つまり、こどもを育てるには、何よりもまず、言葉を教えなくてはいけないということです。
こどもにとって、生まれてはじめてのことばは、母親のことばです。
母親は、こどもにとってはじめてのことばの先生です。
母親は、ただ、( ⑤ )だけでよいのです。
生まれたらなるべく早く、その日のうちに、母親の声を聞かせるがの望ましいと言われています。
しかし、その先生が、もしもことばをきちんと話さなければどうなるでしょうか。
きちんとした日本語が話せないとしたらどうなるでしょうか。
人間のことばの文化が、世代を越えて伝わらないことになってしまいます。
これは、たいへんなことです。
このはじめのことばのことを、私は「母乳語」と呼んでいます。
赤ん坊が母乳だけで、体がどんどん成長していくのと同じように、こどもの内面は、母乳語だけで育っていきます。
母乳が体の(注2)糧なら、母乳語は心の糧というわけです。
母親のことばだけで、こどもの心はどんどん発達していきます。
(外山滋比古『わが子に伝える「絶対語感」』(飛鳥新社)より)
問1 ( ① )に入る適当な語はどれか。
1 もちろん 2 むしろ
3 ついに 4 じつは
問2 ②「自分のことばをはっきりと意識し、それに誇りをもつことは、ほとんどありませんでした」とあるが、筆者は何が原因だと考えているか。
1 母親がきちんとしたことばを話せなくなったから。
2 日本語にはさまざまな国の言葉が入り込んでいるから。
3 日本人はもともと言葉を大切にする気持ちが弱いから。
4 鎖国のため、長い間ほかの国の人やその言語との接触がなかったから。
問3 ( ③ )に入る適当な語はどれか。
1 日本語 2 英語
3 外国語 4 母乳語
問4 ④「一人前の人間になるための第一歩は言葉の習得から始まります」とあるが、それはなぜか。
1 こどもの心はことばによって成長していくものだから。
2 人が動物と異なるのは、ことば、火、道具の三つを使うことだから。
3 人間が生きていく上で、最も大切なのはことばだから。
4 人間はことばを使って考える動物だから。
問5 ( ⑤ )に入る適当な文はどれか。
1 赤ん坊にことばを伝える。
2 赤ん坊にことばを聞かせる。
3 赤ん坊の侧にいてやる。
4 赤ん坊を大切に育てる。
問6 本文の内容と合っているのはどれか。
1 こどもを育てたり教育するのは、人間だけに与えられた能力である。
2 きちんとした日本語が話せなければ、外国語を習得することもできない。
3 こどもにことばを教えるには、まず親がきちんとした日本語を話せなければならない。
4 赤ちゃんへのことばの教育は、焦らないでゆっくりやる方がいい。
(注1)鎖国(さこく):
外国との通商•交易を禁止すること。
(注2)糧(かて):
食糧。
活動の元になる力。
五、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
「嘘をついてはいけない」ということは誰でもが知っている。
知ってはいるが、これは本当には実践することの不可能な真理なのだ。
「宿題、ちゃんとしたの?
」と聞かれて「うん、したよ」と答えたら、宿題を隅から隅までちゃんとしたということになる。
しかし母親が点検したら、「ちゃんとできていない」ところがあった。
そうすると母親はこう言うのである。
「ウソをつくんじゃないよ」と。
しかしある年代に入ると、私たちは心で思うことと、それを実行することは同一にはゆかないことがわかってくる。
口で言うことと実際にできることの間には常にずれがあるし、Aすると言ってBしかできないことなどいっぱいある。
それでも、①それを敢(あ)えて「( ② )」とは言わない。
もしこうした「ウソ」を自分に認めてあげなければ、実現できそうにもない自分を、(注1)あたかもできるかのように演出し続けなければならなくなり、結果的にもっと大きな嘘をつく自分を創り出す(注2)はめになるのである。
(村瀬学『なぜ大人になれないのか』<洋泉社>より)
(注1)あたかも:
まるで~ように
(注2)はめになる:
よくない境遇になる
問1 ①「それを」とあるが、この「それ」は何を指すか。
1 心で思うことを実行すること。
2 私たちが心で思うこと。
3 Aすると言ってBしかできないこと。
4 実際には実現できいないこと。
問2 ( ② )に入る適当な文はどれか。
1 嘘は许されない 2 嘘をついた
3 嘘をついていない 4 嘘は必要だ
六、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
近代科学は、人間が自然を(注1)コントロールするものと考えてきた。
そして、対象を自分の脳で理解できる範囲内のものとしてとらえ、相手を完全に動かせると考えた。
しかし、工業化を進められるだけ進めた結果、地球の温暖化が進み、異常気象が発生するといった事態を、最初から予想していた者はいなかったのである。
近年、遺伝子(いでんし)組(く)み換(か)え•細胞融合(さいぼうゆうごう)などの技術を利用して品種(ひんしゅ)改良(かいりう)が盛んであるが、殺虫性作物(さっちゅうせいさくもつ)を食べた益虫(えきちゅう)が死んだり、除草剤耐性菜種(じょそうざいたいせいなたね)と近隣の雑草が交雑して、除草剤が効かない新種の雑草が生まれたといった報告が後(あと)を絶(た)たない。
ここでも予期しない事態に遭遇(そうぐう)したのである。
①これらを考えると、環境問題とは、人間が自然をすべて脳に取り込むことができ、コントロールできると考えた結果、起こってきたとみることもできる。
それと(注2)裏腹(うらはら)に、自然のシステムはとても大きいから、汚染物質(おせんぶっしつ)を垂(た)れ流しても、「自然に」浄化(じょうか)してくれるだろうという過大な期待もあった。
人間は自然を相手にするとき、理解できる部分はコントロールし、理解を超えた部分には目をつぶってきた。
一言で言うなら、相手に対する謙虚(けんきょ)な姿勢(しせい)がなかったのである。
(注1)コントロール:
製御すること。
支配すること。
(注2)裏腹(うらはら):
反対。
期待に反すること。
問1 ①「これらを考えると」とあるが、「これら」とはどんな内容を指しているか。
1 人間は科学によって自然をコントロールできると考えたこと。
2 工業化を進められるだけ進めたこと。
3 遺伝子組み換え•細胞融合などの技術を利用して品種改良が盛んであること。
4 人が自然をコントロールしようとする試みは常に予想外の事態に直面(ちょくめん)したこと。
問2 筆者は、環境問題はどうして起こったと考えているか。
1 人間に自然に対する過大な期待があったから。
2 人間が科学によって知り得たことは、まだ自然のほんの一部だから。
3 自然を正しく理解することは、人間には不可能だから。
4 人間に自然に対する謙虚な姿勢がなかったから。
七、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
休みの日に車と遊ぶ。
これはなかなかいい趣味である。
公害問題がいろいろ出てくるようになって、車の存在もやや肩身が狭く(注)なってきた。
それでも自動車が二十世紀の人間の作り出した大きな文明の果実であることは、どうしても否定することができない。
そもそも、車に限らず、人間が作り出す文明というのは根源的に罪深いものなのだ。
過去の文化遺産、世界遺産として人々の尊敬を集める歴史的な建造物で、環境破壊の罪を免れるものが、ひとつとしてあるだろうか。
(注)肩身が狭い:
世間に対して面目が立たない。
問い 筆者は車の存在について、どのように述べているか。
1、公害問題を引き起こすため、だんだん必要とされなくなるものである。
2、環境破壊の一因であると同時に、人間が作り出した文明の産物でもある。
3、人類の文化遺産として、次の世代に伝承していくべき存在である。
4、現代社会の文明を壊した、根源的に罪深いものである。
八、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
九、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
人が類人猿(るいじんえん)から進化するきっかけとなったのが、まっすぐに立って歩くことと手で道具を使えたこと、それに火を管理する能力を備(そな)えたことであったとすれば、文明が成立し、それが発展するきっかけとなったのは文字の発明だった、といっても言い過ぎではないでしょう。
口から発せられる言葉だけでは、声が届かないほど遠いところにいる人に何かを伝えることができません。
( ① )人類は、文字が発明されるまでの長い間、人と人と直接に顔をあわせる場か、或(ある)いは声が届く範囲内でしか、お互いのコミュニケーションがとれないという状况にありました。
しかし、文字という記録された言葉は、同時代において空間を飛びこえることができるだけでなく、それを時間轴に沿(そ)って運行することも可能でした。
記録された文字が伝承(でんしょう)されれば、知識を後世(こうせい)に伝えることができますし、逆(ぎゃく)に後生の歴史家たちは、古代の遺跡(いせき)などから発見された文字を読むことによって、過去の時代の详しい状况を知ることができます。
つまり、文字は「人類の文明を伝える乗り物」として機能することになったのです。
②まさに文字こそは、人類の歴史における最も偉大な発明であったと言ってよいでしょう。
(阿辻哲次「漢字のはなし」<岩波書店>より)
問1 ( ① )に入る適当な語はどれか。
1 さらに 2 しかし
3 つまり 4 そのため
問2 ②「まさに文字こそは、人類の歴史における最も偉大な発明であったといってよいでしょう」とあるが、それはなぜか。
1 気持ちを伝え合うには、口で発せられる言葉より文字の方が優れているから。
2 文字のおかげで、時空をこえて人類の文明を伝え続けることができたから。
3 記録された文字を通して、古代のことを知ることができるから。
4 文字がなければ、人類は類人猿のままであり、文明も生まれなかったから。
十、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
試行をするときに、①「逆張り」をしてみるというのも悪い方法ではない。
たとえば、禁煙がブームになればなるほど、喫煙コーナーを設置した店が生き残ったりする。
喫煙者はある一定の割合で存在しているわけだから、全面禁煙の店が増えるほど、喫煙できる店に希少価値が出て、喫煙者の人気を集めることができる。
仮に非喫煙者と喫煙者の割合が七対三だとすると、喫煙できる店が100転に一転しかなければ、喫煙店には禁煙店の40倍以上の人が集まってくる可能性がある。
一定の確率で、あることが好きな人はいるし、そういう人たちのほうがコア(注1)なファンになってくれることが多いので、トレンド(注2)に乗るよりも、コアなファンだけを相手に商売をするという方法もある。
安いものがブームになっているときには、高級店を出すほうが、安物に不満な人が集まってくる可能性もある。
資格試験でも、人気の高い資格は倍率も高くなるし、資格保持者は増えて、資格の価値が相対的に減ってくることが多い。
それよりも、できだばかりの資格や、人気のあまりない資格を狙うほうがいいこともある。
多くの資格の場合、資格ができたときが一番合格しやすいものだ。
伝統があって人気のある資格には目もくれずに、「逆張り」で新しい資格を取っておくのも一つの手だ。
(注1)コア:
中心,核心。
(注2)トレンド:
流行,风潮。
問1 文章で述べていることが、「逆張り」の内容に合っているものは次のどれだ。
1、高級店を出すこと。
2、非喫煙の店を出すこと。
3、人気の高い資格試験を受けること。
4、ブームになっているものを売ること。
問2 禁煙店と非禁煙店の説明について、文章の内容に合っているものはどれか。
1、喫煙店を出すと、3割の非喫煙者の顧客を失う可能性がある。
2、禁煙店には、喫煙店より40倍も多くの客が集まるかもしれない。
3、禁煙店が増えるほど、非喫煙店の利益が増え、激しい競争の中に生き残れる。
4、非喫煙者の店は増えれば増えるほど、喫煙者できる店の価値が高くなる。
問3 この文書で筆者最も言いたいことは何か。
1、伝統的なことをやるよりも、新しいことにチャレンジしたほうが成功しやすい。
2、ビジネスや人生の選択において、逆張り的な発想は可能性を広めることができる。
3、伝統的なものはいずれ価値が下がっていき、それを追い求める必要がない。
4、ビジネスにおいては、ブームに乗らずにコアなファンを確保することが大切だ。
十一、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
日本は様々な民族が渡来(とらい)し混交した雑種社会であり、日本列岛の上に形成された文化も、いわば一種の雑種文化です。
この日本文化を喩(たと)えて、「(注1)ラッキョウ文化」と言う人もいます。
ラッキョウの皮を一枚一枚剥(は)いで行くと最後に何も残らないように、日本文化には固有文化、(注2)オリジナルなものは一つもないとする見方(みかた)です。
( ア )このラッキョウ文化論の弱点(じゃくてん)は、外来の文化を受容(じゅよう)した時のままで保持していると考える点にあります。
元のままなら、それを一つ一つ取り去ることができるし、取り去ったら後には何も残らないでしょう。
( イ )しかし、受容した文化は、これに手を加え、場合によっては原形をとどめないほど変えてしまうこともあります。
①それが日本人の感性によって育てられ、日本の風土のなかに定着するとき、もはやラッキョウの皮のように剥ぎ取ることはできないのです。
例えば、漢字は中国から輸入されましたが、日本人は漢字からひらがなやカタカナを作り出しました。
現代では、カメラや自動車づくりの技術がその典型です。
( ウ )このように、日本人はオリジナルに手を加え、オリジナル以上のものに仕立て直す名人(めいじん)でもありました。
( エ )
(村井康彦「日本の文化」<岩波書店>に基づく)
(注1)ラッキョウ:
【辣韮•薤•辣韭】。
ネギ類に属し、食用とする。
(注2)オリジナル:
独創的。
特有の。
問1 「ですから、タマネギ文化論は、文化を単に量として扱い、質の問題として考えていない議論なのです」という文は、ア~エのどこに入るか。
1 ア 2 イ 3 ウ 4 エ
問2 ①「それが」とあるが、「それ」が指す内容はどれか。
1 雑種文化である日本文化 2 受容したままの文化
3 外来の文化の原形 4 加工された外来文化
十二、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
食事の前に水をコップ2杯飲むだけで、減量に効果があることが、最近の臨床実験でわかった。
実験では55~75歳の48人を二つのグループに分け、一歩のグループには1日3回の食事前にコップ2杯の水を飲んでもらった。
両グループとも、食事制限による12週間の減量プログラムに参加。
終了後、食事に水を飲み続けたグループは7キロ減量したが、水を飲まなかったグループの減量5キロだった。
水でやや満腹を感じ、カロリーが高い料理をあまり食べたくなくなるためで、手軽で安価にやせられるかもしれず、注目されそうだ。
問題:
文章の内容と合っているものはどれか。
1、食事の前に水を2杯飲むとダイエットに効果がある。
2、食事の前に2杯の水を飲むと12週間後に5キロ痩せられる。
3、食事制限の減量プログラムに参加した人たちは12週間で7キロ痩せた。
4、食事の前に水を飲むことで痩せる方法は,手軽で効果が高く注目を集めている。
十三、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
フランスではしばしば、日本人の顔を評して「ヴィザージュ・エルメティック」・と言う。
「内心が読みとれない( ① )な顔」という意味だ。
表情が豊かであれば内心が読み取れるかというと、必ずしもそうではないが、言語(注1)メッセージの内容と顔の表情は密接な関わりを持つと考えている人々にとって、無表情な日本人は不可解な存在だ。
それに加えて、パリを訪れる日本人団体客は、挨拶(あいさつ)をしない、お礼を言わない、笑顔を見せないと評判で、「日本人は礼節(れいせつ)を重んじる人々だと聞いていたが……」と、驚きと不審(ふしん)の目を向けられている。
東京人が、他人と話をせず、笑顔を見せず、視線を向けようと