MRBRAIN 文剧本Word下载.docx
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夏目さんは僕に脳の指令を読み取られないように最後まで
グー、チョキ、パー、どれを出すか決断出来なくなってしまった。
可哀想に！
チョキとかパーを出すには、ジャンケンポンのポンの前に、
自分が何を出すか決めて指を広げはじめなきゃいけないんです。
その決断が遅れてしまったらグーしか出せない。
だからパーを出せば勝てるんです。
「・・なーんだ、そんなことだったんですか。
「そんなこともわからなかったんですか。
「え！
？
「九十九さん！
」新米刑事・林田（水嶋ヒロ）が声を掛ける。
「ジャンケンしよう！
「先生は、幽霊を信じますか？
」と林田。
「それいい質問ですよ。
君がね、今、見ているものっていうのは、実は君の脳が、見えていると、
思って作ったものに過ぎないんです。
だから、僕が幽霊じゃないということも実は証明出来ないんです。
「先生！
先生は、3年前、世の中を騒がせた、竹神貞次郎という男を
ご存知ですか？
「竹神？
「あ！
死体の手足を切り取って、食べたって人ですよね！
「はい。
竹神は全部で４件殺人を犯しました。
欲望の赴くまま、何の罪もない人たちを殺しては、
その身体の一部を持ち帰って、家で・・食べていたそうです。
やがて竹神は逮捕され、精神鑑定にかけられたんですが・・」
「なぜ、人の肉を食べたんですか？
「なぜ、牛の肉を食べるのですか？
」竹神が聞き返す。
「あなたは、人を食べるのも牛を食べるのも、」
竹神は医者の掌にボールペンを突き刺し・・首に噛み付き・・。
「竹神は、拘置所の中でも、何度か、看守たちの手を
食いちぎろうとして・・
ついには、自分の指を食べてしまったそうです。
「精神鑑定の・・結果は？
「そこが最大の争点でした。
弁護側は心神喪失による無罪を主張したんですが、
４件目の被害者・後藤ヒデキさんの婚約者が、
マスコミの前で訴えたんです。
「私は、あの男を絶対に許しません。
もし、死刑にならなかったら、私があの男を殺してやりたい！
4人目の被害者・後藤（平山祐介）の婚約者である宮瀬久美子（小雪）が
マスコミに訴える。
「彼女の姿が世論を動かした面もあって、
結局精神鑑定の結果、竹神は責任能力は認められ、
去年、刑が執行されました。
でも昨夜・・３年前と全く同じような事件が起きたんです。
殺されたのは、当時竹神を逮捕した刑事でした。
そして現場からは、竹神貞次郎の指紋が出てきたんです。
「それならこの前の事件と同じ手を使えば！
竹神の指紋がついたものを、犯行現場に持ち込んだんです！
「それじゃあ説明がつかないんです。
凶器からだけじゃなくて、荒らされた部屋のあちこちから
竹神の指紋が出てきているんです！
「だとしたらそれ、幽霊以外ありえませんよね。
」と九十九。
「そんな・・」
「幽霊・・」
「これからその現場、連れてってもらってもいいですか？
被害者の家
「ずいぶん荒らされていますね。
何で荒らしてったんでしょうかね。
探し物でもしてたんですかね。
「もみ合った、とか。
「幽霊と？
「・・あっそっか。
「そのヤカンってそこ（コンロ）から落ちたヤカンですよね。
ヤカンにも、竹神の指紋がくっきりと残っていました。
恐らく、被害者はお湯を沸かしてたと思うんですよ。
私達が来た時も、電熱器のスイッチは入ったままでしたし。
「だとしたら指紋がくっきりと付いてるっておかしくないですか？
「え・・」
「普通、熱いってなりません？
「で、でも、幽霊は、熱いって・・」
「なるほどね！
なるほどはるほど！
そんな中、次の事件が起きる。
竹神の事件に関わった鑑識・高田英一（福井博章）が殺害され、
現場からは死んだはずの竹神の指紋が…。
「あれここはあまり荒らされていませんね。
「恐らく犯人はな、・・・！
！
」九十九の姿に驚く丹原（香川照之）。
「いや、津村さんちはあんなに荒らしていったのにね！
「林田～！
津村も高田も、竹神の事件に関わっていた。
インターネットには竹神を熱狂的に信奉するサイトがある。
事件直後、そのサイトには
『竹神様は蘇った
まだまだ人が死ぬ』
と書き込まれていた。
書き込みを先導したのは、杉山幸三（石⑿郏?
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事件の夜から行方をくらましていた。
丹原と林田は、３年前竹神に最後に殺された男性の婚約者・宮瀬久美子を
訪ねていく。
「まだ、してらっしゃるんですね。
久美子のネックレスを指摘する丹原。
「ええ。
「お知り合い、ですか？
「あ、これ・・後藤が殺された時に持っていたもので・・
警察に、返してもらいに行って、その帰りに・・」
電車に飛び込もうとした久美子を、丹原は救っていたのだ。
「それから、何度か相談に仱盲皮猡椁盲啤?
あんな風に、マスコミに出ることを決意できたのも、
丹原さんのアドバイスがあったからなんです。
」と久美子。
「今回の事件はご存知ですか？
」と丹原。
「竹神を装ったとかいう、殺人事件のことですか？
被害者は竹神の捜査に関わった刑事と鑑識でした。
竹神の信奉者が、あなたを狙うかもしれないと思いまして。
「・・・実は、丹原さんの前にも、心配して来てくださった方が
いるんです。
岸川さん。
３年前、あの事件の担当だった。
「ああ。
「今晩から、私を警護してくださるそうです。
「そうですか。
その帰り道。
「丹原さん！
杉山の居所がわかったそうです！
丹原さん、ひょっとして悔しいんじゃないんですか？
警護役取られちゃって。
でもわかりますよ、あんなきれいな人、なかなかいない、」と林田。
「そんなんじゃねー！
そんなんじゃねーんだ！
俺が知っている限り岸川って野郎は、警護役を買って出るような
ヤツじゃねー！
九十九は３年前の竹神の事件の捜査資料を持ち帰る。
「３年前に竹神の脳を、FMRIで調べた時のものです。
竹神は死を恐れていなかったようなんですよ。
死への質問に答えるときに、脳の前頭や概則部が
全然反応していないんですよ。
ということはこれ、嘘をついていないということなんです。
本当に生き返るって知ってたんじゃないんですかね。
「だとしても、幽霊なんかいるわけない、」と和音。
「あーそうだ。
君に、渡したいものがあったんですよ。
指輪。
ダイヤの。
箱に手を伸ばす和音。
箱を引っ込める九十九。
「今表に何と書いてあったでしょうか。
「なんとか・・宝石店。
「ブー。
箱を置く九十九。
「田崎饅頭店。
「今ダイヤって聞いて、君の正しい判断力がなくなっちゃったんですね。
ま、でもこれしょうがないんですよ。
僕達はサルだった時代から、獲物を前にすると、
観察力も判断力も、極端に抑制されるように出来ちゃってるんです。
あれこれ考えているより、目の前の獲物にウワッ！
って。
「・・・私は非常にサルに近いですしね！
「２件目から３件目の殺人を犯したときの竹神がまさにこの状況に
近いんですよ。
獲物を目の前にした興奮状態。
でも最後の４件目に関しては妙に冷静だし証言も、矛盾がないんですよ。
それに、３件目までは、指紋が出てこないように敢えて犯行に
及んでいるにも関わらず、４件目の遺体からは指紋が出てきているんです。
これもおかしい。
あ、４件目の死体遺棄現場、連れていってもらっていいですか？
竹神を信奉する杉山のアジトに仱贽zむ丹原たち。
竹神を祭った祭壇には、久美子の写真にナイフが突き立てられており・・。
「きさまーーっ！
」丹原が杉山に掴みかかる。
「３年前の4月14日、３人目の被害者が殺されているのが発見される。
警察は都内各所に非常線を張り、厳重な警戒態勢をしいた。
そんな中、４人目の被害者が出る。
後藤秀樹さん、32歳。
３年前の4月21日、後藤さんは婚約者の宮瀬久美子さんの誕生日を
祝うため、レストランを予約していた。
しかし、約束の時間になっても後藤さんは現れず、
それきり後藤さんの行方はわからなくなった。
丁度その時刻、北千住で怪しい人物を見たという通報があり、
刑事たちが駆けつけたが、犯人を見つけることは出来なかった。
３日後、竹神貞次郎が逮捕される。
竹神は北千住で後藤さんを殺害し、遺体の一部を荒川の河川敷に
捨てたことを自白。
ここです。
「ここ？
「竹神の供述によると、捨てたのは、こげ茶色の屋根の体育館の前の。
「あ、あれですね。
その体育館の前の、土手を降りて１本の木が植えられている所にある
ゴミ箱。
あれだ！
「手と足は出てきたけど、頭と胴体が出てきてないんですよね？
「竹神の供述だと、胴体と頭は海に捨てたとなっています。
「何で一緒に捨てなかったんでしょうね。
あれ？
竹神が手と足を捨てた時間って何時でしたっけ？
「供述によると夜中の２時頃です。
「・・・うん？
だとしたら、街頭もないし、この辺真っ暗だったはずでしょう？
何であれが焦げ茶色ってわかったんでしょう。
やっぱり幽霊だから、暗い所とか、得意なんですかね？
「・・・車で待ってます。
「そのまま帰っちゃっていいですよ。
「は？
「あ、みんなに言っておいて下さい。
３年前のこの事件もう一度検証するように。
「言っておいて下さいって・・」
「これはやっぱり、おかしいですよ。
「おかしいと思わないのは・・・おかしい！
です。
「・・私がそんなこと出来るわけないじゃないですか！
相手は科学者で上司で、私は下っ端の助手なんですよ！
ちょっとは立場、考えてみて下さいよ！
和音の顔を覗き込む九十九。
「じゃあ君は他に何が出来るんですか？
「・・・実験台です！
杉山の取調べをする林田。
「昨日の夜、どこで何してた？
「竹神様と、一緒にいた。
「嘘つくな！
お前が、車で出ていくのをな、近所の人間が、
みんな見てるんだぞ！
林田の動揺する様子に笑い出す杉山・・。
科警研内のカフェ
「クリームっておまけですよね。
これだけじゃ何の役にも立たないっていうか。
コーヒーってメニューはあっても、クリームっていうメニューはないし。
役立たず・・。
「クリームがないと、コーヒー自体飲めないっていう人も
沢山いるのよ。
飲んでもらえないものを、飲んでもらえるものにする。
それはそれですごい仕事だと思わない？
科警研に非常ベルが鳴り響く。
「誰ですか、イマージェンシーを押したのは。
」と佐々（大地真央）。
「和音ちゃんか！
うっかり押しちゃった？
「いえ・・わざとです。
「は！
「・・３年前の竹神の事件、もう一度調べなおしてほしいんです！
「何言ってるの！
」「今更・・」
「あの事件もしかしたら、犯人は竹神以外にいるかもしれないんです！
「あのさ、竹神はとうに刑が執行されているんだぞ。
やつ以外に犯人がいるなんてことになったら、とんでもない冤罪って
ことだよ！
」と夏目。
「でも、その人が竹神のふりをして、今回の事件を起こしているかも
しれないんです！
「推理ごっこも楽しいかもしれんけどさ、
俺ら科学者なんやから。
」と難波（トータス松本）。
「じゃあどうして死んだはずの竹神の指紋が出てくるんですか！
「だから、それは何かの手違い。
「そのどこが科学者の回答なんですか！
「私は小さい頃、理科が全然出来ませんでした。
でも、どうしても科学者になりたいと思ったのは、
世界を救ってきたのは科学だって思ったからなんです！
世界は、謎だらけで、どうして昼と夜があるのか、
どうして海が青いのか、どうして季節があるのか、
どうして、何で？
みんなわからない。
わからなくて怖い。
わからないから怖い。
そういうものを、命がけで解明してきたのが、
科学者なんじゃないんですか！
「容疑者も被害者も、３年前に死亡。
物証もほとんど散逸しています。
検証することは、限りなく、不可能、かつ、無意味です。
」と佐々。
「私達がやるのでなければ。
「！
「でも、警視庁の要請がなければ、」
「会議を始めます。
河川敷に座り込み、遺体が捨てられていた場所を見つめる九十九。
・・・いつの間にか眠ってしまっていた！
４人目の被害者・後藤秀樹さん殺害現場を調べる科警研。
「こんな入り口に近いところで、本当にやったのかな。
「丸見えだ。
「一応トンネル全てにレミノール掛けてみます。
鑑識倉庫から事件に関する資料を撙映訾箍凭小?
科警研・交通科学の岩淵（林 泰文）は、林田に連絡。
「杉山幸三は昨日の夜長野の方にいました。
アリバイ成立ですね。
「あ、それと、最近の彼の行き先と不審な放火事件の場所が
一致しているんです。
恐らく彼は、殺人ではなく、放火事件の犯人ですね。
「じゃあ犯人は一体・・・。
それを聞いた丹原が動く。
車の中から仕事をする久美子を見守る岸川账荆ㄋ芍刎N）。
そこへ九十九がやって来た。
「つく・・も？
「漢数字で、99と書いて、九十九です。
すみません、あの表の方って、誰です？
「あ・・」
「出てきた！
「私を警護してくださっているんです。
「ずいぶん熱心な方ですね。
「あの、ご用件は。
「実は、３年前の事件を調べなおしているんです。
「調べ直してるってどうして？
「犯人は、竹神じゃないって可能性が出てきたんですよ。
「そんな・・
警察の人だって間違いなく犯人はあの男だって言ってたし、
裁判で竹神本人も認めて、」
「いやでももし、犯人が他にいたとしたらそいつは多分、
あなたの婚約者を殺して、罪を竹神に擦り付けて
今ものうのうと生きているんですよ。
そんなヤツいたらどうします！
「・・・もし、本当にそんなヤツラがいるとしたら・・
私がこの手で殺してやります。
「ボルトについてた細胞組織、わかりました。
その検査結果に科警研は・・。
久美子の仕事場に丹原と林田がやってくる。
「九十九さんって方がいらしたんです。
「はぁ！
九十九は車の中で待機する岸川に話しかけていた。
「3年前の事件のことなんですけども、
他に犯人がいたとしたら、どうでしょうか。
「あるわけないだろ、そんなこと！
岸川は車で走り去る。
「何やってるんですか脳みそ先生！
「あ、3年前の事件の関係者のデータ集めてました。
「事件の邪魔をするのは科警研の任務なんですか？
至急科警研へ向かうよう指示がありました。
「丁度良かった！
じゃあ僕も連れて行ってください。
「行けるわけねーだろ、そんなの！
何でですか？
「岸川が戻ってくるかもしれねーから行けるわけねーじゃないかよ！
「それはないですよ。
僕結構強く言ったんで、ここで犯行に及ぶってことはまずないです。
「わかんねーだろそんなこと！
「あの人、携帯持ってるかな。
「持ってるんじゃないんですか？
GPS!
「進化しましたね。
サルから、助手に。
九十九が和音にささやく。
「では、初めて下さい。
「3年前の事件で最後の被害者、後藤秀樹氏の着衣を再鑑定してみたんです。
ごく微量の唾液、体液、皮膚片が検出されました。
3年前の技術ではDNA鑑定できなかったぐらいのごくわずかな量です。
「それは一体誰のものだったんですか！
「今回殺された、津村修介、高田英一、そして、誰のものだかわからない
皮膚片が。
「津村と高田が！
「もう一つ。
後藤さんの切断された腕に、圧迫痕が残っていました。
切断する際犯人が押さえつけたものだと思われます。
そこから割り出された犯人の手の大きさは、
竹神のものにしては小さすぎました。
そして、一致したのは・・・津村の手でした。
「4番目の事件に関しては、犯人は竹神貞次郎じゃなかったということです。
犯人は、津村、高田、そしてもう一人不明の誰か。
「そんな！
二人は今回の被害者ですよ！
後藤さんの遺体に残された指紋をどう説明するんですか？
当時それは確かに竹神のものだって！
「ええ、指紋は間違いなく竹神のものです。
データベースで照合しました。
」と難波。
「だったら殺したのは誰なんだ！
「データベースは改ざんされたんじゃないでしょうか。
「データベースの中に竹神の指紋と津村さんの指紋を入れ替えたと
したらどうでしょう。
高田さんは、その当時の事件担当の鑑識だったんですよね？
だったら不可能じゃありません。
「入れ替えたってさ・・
竹神本人の指紋取り直せば、・・・！
竹神・・自分の指を・・」と難波。
「だとすると、殺された津村さんの部屋から、死んだはずの竹神の
指紋が出てきても、説明は付きますもんね。
部屋から出てきたのは竹神の指紋ではなくて津村さんの指紋だったんですよ。
「指紋のデータベース、書き換えられたかどうか調べてみます。
」と浪越（井坂俊哉）。
「私達の方からも一つわかったことが。
竹神の供述では、このトンネルの入り口から５メートル付近で
後藤さんを後ろから殴って殺害したことになっています。
ただ甘利にも人目に付きやすいことから、トンネル全体にルミノールを
掛けたところ、入り口から約25メートルのボルト付近に
後藤さんの血痕と引きずられた痕が見つかりました。
またこのボルトから、後藤さんの脳細胞の一部が見つかりました。
「このボルトと、後藤さんの後頭部の高さは一致します。
恐らく後藤さんは、押されて、このボルトが後頭部に突き刺さり
亡くなったと考えられます。
現場がトンネルだったのが幸撙扦筏俊?
雨風をしのげたお陰で、3年経過してもこのような証拠が検出出来た
わけです。
「私のほうからは、あの日、現場で不審な人物を見かけたという通報が
ありました。
駆けつけた刑事と本部との、無線の交信記録です。
」と神田（設楽統）。
『津村です。
周辺を捜索しましたが、怪しい人物は、見当たりませんでした。
「この背後に、わずかですが、人の声が入っていました。
抜き出して、ノイズを除去してみたところ・・」
『おい！
大丈夫か！
おい！
聞こえるか！
しっかりしろ。
聞こえるか？
「もしもし丹原だ。
大至急3年前の捜査員の行動記録を調べてくれ。
4月21日津村と一緒にいたのは誰だ！
・・・一人は鑑識課の高田・・・もう一人・・・岸川！
岸川が宮瀬さんの自宅の方に向かってます！
丹原の携帯に久美子から電話が入る。
「外に、誰かいるみたいなんです！
「岸川は？
「さっきから、電話しても出なくて。
「宮瀬さん、今からそちらに行きます！
誰が来ても絶対ドアを開けちゃいけない！
その頃、九十九は竹神の資料を見返していて・・。
「どうして竹神は死ぬ事が怖くなかったんでしょうね・・。
そこへ、難波がやって来た。
「お前の言う通りだった。
指紋のデータベース、書き換えられてたよ。
『僕は蘇る。
だから、死ぬ事なんか怖くないんだよ。
「そうか！
久美子の家の戸を叩く丹原。
「久美子さん！
久美子がドアを開ける。
「こちらには・・。
林田は岸川の遺体を庭で発見する。
九十九と和音も久美子の家に駆けつける。
「岸川さんが殺されたって本当ですか！
「先ほど緊急手配を要請しました。
「犯人はまだこの部屋の中にいますよ。
これで、殺したかった人間をついに全員殺しましたね。
九十九が久美子にそう言う。
「何言ってんだあんた！
「3年前あなたの婚約者だった後藤秀樹さんを殺害したのは、
津村さん、高田さん、そして岸川さんの３人でした。
あなたはそれを知って、その3人に復讐したんです。
いや、ここから先は、科学的捜査に基づく僕の推論です。
3年前の4月21日、3人目の犠牲者が出て、非常線を張っていた警察に
北千住で怪しい人物を見たという通報がありました。
付近を捜索中だった3人はすぐに
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