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历年日语能力考试真题

一级能力考试

1994年一級文字

                (1994年)

                文字.語彙

                (100点45分)

 

問題Ⅰ 次の文の下線をつけたことばは、どのように読みますか。

その読み方をそれぞれの1.2.3.4から一つ選びなさい。

問1 裁判の経緯を見ていると、両者に譲歩の姿勢は全くなく、争いは泥沼の様相を呈している。

(1) 経緯   A けいか   B きょうか  C けいい   D きょうい

(2) 譲歩   A じょうほ  B じょうほう C じょうふ  D じょうぶ

(3) 争い   A きそい   B たたかい  C うばい   D あらそい

(4) 泥沼   A でいじょう B どろじょう C でいぬま  D どろぬま

(5) 様相   A ようそ   B ようそう  C ようじょう D ようす

問2 機械が故障するとすぐ廃棄物扱いをする近年の悪癖を解消するには、国民の生活意識を根底から問い直す必要がある。

(1) 故障   A こしょ   B こうしょ  C こうしょう D こしょう

(2) 廃棄物  A はいきぶつ B はきぶつ  C はっきぶつ D はつきぶつ

(3) 悪癖   A わるくせ  B わるへき  C あくへき  D あっくせ

(4) 解消   A かいしょ  B かいしょう C げしょ   D げしょう

(5) 根底   A こんてい  B こんでい  C ねそこ   D ねぞこ

問3 八月半ば、高原には早くも秋の気配が漂い始め、色とりどりの草花が夏の名残を惜しんでいた。

(1) 気配   A きはい   B きばい   C けはい   D けばい

(2) 漂い   A さまよい  B ただよい  C うるおい  D よそおい

(3) 草花   A くさか   B そうか   C そうはな  D くさばな

(4) 名残   A なごり   B なのこり  C めいさん  D めいざん

(5) 惜しんで A かなしんで B さびしんで C おしんで  D あやしんで

問題Ⅱ 次の文の下線をつけたことばは、ひらがなでどう書きますか。

同じひらがなで書くことばを1.2.3.4から一つ選びなさい。

(1)この会社は多額の負債に苦しんでいる。

   A 不在 B 夫妻 C 風習 D 封鎖

(2)再三注意したが、彼は聞く耳を持てなかった。

   A 採算 B 最善 C 整然 D 財産

(3)こんなことで意地を張っても無駄だ。

   A 位置 B 一致 C 維持 D 異議

(4)顕微鏡で雪の結晶を見る。

   A 化粧 B 決勝 C 傑作 D 欠席

(5)二つの勢力は均衡を保っている。

   A 金庫 B 近郊 C 機構 D 緊急

問題Ⅲ 次の文の下線をつけたことばは、どのような漢字を書きますか。

その漢字をそれぞれのA?

B?

C?

Dから一つ選びなさい。

問1 彼の行為は規則いはんだと一時ひなんされたが、じじょう調査の結果、むしろせいとうな行為であるとみとめられた。

(1)いはん    A 異判    B 異反    C 違判    D 違反

(2)ひなん    A 避難    B 非難    C 否難    D 被難

(3)じじょう   A 時状    B 事状    C 事情    D 時情

(4)せいとうな  A 正到な   B 正答な   C 正等な   D 正当な

(5)みとめられた A 許められた B 識められた C 認められた D 譲められた

問2 だいきぼなさいがいにそくざに対応できるたいせいがけんとうされている。

(1)だいきぼな  A 大規模な  B 大基模な  C 大規漠な  D 大基漠な

(2)さいがい   A 砕害    B 災害    C 催害    D 最害

(3)そくざに   A 則座に   B 速座に   C 即座に   D 促座に

(4)たいせい   A 態勢    B 帯製    C 態整    D 帯整

(5)けんとう   A 見当    B 見討    C 検当    D 検討

問3 夜更けのはまべにひとかげはなく、ただ、おきのぎょせんがあわい月の光にかすかに見えるだけであった。

(1)はまべ    A 海辺    B 海部    C 浜部    D 浜辺

(2)ひとかげ   A 人陰    B 人隠    C 人影    D 人像

(3)おき     A 沖     B 浦     C 湾     D 潮

(4)ぎょせん   A 魚舟    B 魚船    C 漁舟    D 漁船

(5)あわい    A 濃い    B 淡い    C 清い    D 渋い

問題Ⅳ 次の文の下線をつけたことばの二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。

同じ漢字を使うものを1.2.3.4から一つ選びなさい。

(1)青年は常にりそうを追い求めなければならない。

   A 会社にりれきしょを送った。

   B 夏休みにはいつもきょうりに帰ることにしている。

   C 彼はちょうりしの免許を持っている。

   D この会社は主に輸出によってりじゅんをあげている。

(2)経済発展をそくしんさせる政策を優先する。

   A 彼は外国に渡ったまま、しょうそくが絶えた。

   B 道路工事のためのそくりょうが始まった。

   C 友人から借りていたお金の返済をさいそくされた。

   D 始めのげんそくどおりに仕事を進めよう。

(3)選挙が近いので、がいとうで演説している。

   A 会議の結果はこうとうで伝えることにした。

   B 技術開発は高いレベルにとうたつしている。

   C 歴史とでんとうを尊重する。

   D 不景気でとうさんする会社が続出している。

(4)せいふくを着た高校生が歩いている。

   A 新しいせいとうを支持する。

   B このラジオはせいのうがよくて有名だ。

   C 輸入品の価格のとうせいがゆるめられた。

   D 裁判官はこうせいな判断を下した。

(5)彼は本社から大阪の支店にてんきんになった。

   A あまりきんちょうすると体によくない。

   B 学校を設立したいがしきんが足りない。

   C 研究室の図書の持ち出しはげんきんする。

   D 彼は驚くほどきんべんな学生だ。

問題Ⅴ 次の文の  の部分に入れるのに最も適当なものを、A?

B?

C?

Dから一つ選びなさい。

(1)このスープは塩の  がむずかしい。

   A 場合   B 調子   C 加減   D 都合

(2)田中さんの結婚パーティーは、とても  だった。

   A なごやか B ゆるやか C おろそか D しなやか

(3)知らない漢字でも、その部首を見て意味を  できることがある。

   A 予知   B 予言   C 推進   D 類推

(4)山田さんは、今日のこの会のために、  遠くから来てくださいました。

   A たっぷり B わざわざ C じっくり D つくづく

(5)けがをしたが、その場ですぐ  処置したので、大事には至らなかった。

   A 救援   B 救助   C 応急   D 応援

(6)仕事の  にほかの用事をすませました。

   A 合間   B 手間   C 空間   D 仲間

(7)これは重さの割に  荷物だ。

   A かせぐ  B かさばる C かすむ  D かぶれる

(8)最近の青少年はしっかりしているようだが、精神的に  面がある。

   A しぶい  B だるい  C ゆるい  D もろい

(9)首相の軽率な発言で、良好であった両国の関係が  。

   A きずきはじめた B きたえはじめた C きしみはじめた D きざみはじめた

(10)堀さんは  が広いから、それについての専門家を紹介してもらうといい。

   A くち B かお C まゆ D みみ

(11)非常時には、  行動が必要される。

   A 切実な B 敏感な C 迅速な D 頻繁な

(12)年をとったせいか、何をするのも  。

   A まぎらわしい B なやましい C みすぼらしい D わずらわしい

(13)鈴木さんは  がいいから、どんな洋服でもよく似合う。

   A スタイル B スマート C ストップ D スタミナ

(14)人間関係でこんなに苦労するなら、  この会社をやめてしまう。

   A いっこうに B いっしんに C いったい D いっそ

(15)政府が、この問題にどう  するか注目される。

   A 対面 B 対比 C 対処 D 対等

問題Ⅵ 次の(56)から(65)は、ことばの意味を説明したものです。

その説明に最も合う用例をA?

B?

C?

Dから一つ選びなさい。

(1)たつある位置に身をおく。

   A 大阪へたつ日をお知らせください。

   B 人の上にたつ者は、責任ある行動を取らなければならない。

   C この空き地には図書館がたつ予定です。

   D あの人は弁がたつ。

(2)きつい感覚に与える刺激が強い。

   A 仕事が遅れたので、かなり日程がきつい。

   B すもうのけいこがきついことはよく知られている。

   C あの人は一見やさしそうだが、相当きつい性格だ。

   D この香水は、においがかなりきつい。

(3)気性質、性格。

   A 彼はとても気が強い。

   B 仕事をやめたら気がぬけてしまう。

   C 彼はなかなかよく気がつく。

   D その仕事はあまり気が進まない。

(4)腹本心、意図。

   A あまりおかしいので、腹を抱えて笑った。

   B 腹がへっていては、なにもできない。

   C あいつの腹はなかなか読めない。

   D 昨日の失敗を思い出すと、自分で自分に腹を立つ。

(5)立場判断するためのよりどころとなる基本的な考え方や知識。

   A 予算案が否決されて、政府は苦しい立場に追い込まれた。

   B 弁護士は依頼人の利益を守る立場にある。

   C 教師という立場からは怒らざるをえなかった。

   D 経済学の立場から分析している。

(6)かれるでてこなくなる。

   A この井戸は昔から水がかれたことがない。

   B 花瓶の花がかれた。

   C 彼は最近かれた演技ができるようになってきた。

   D かれた草に火がついて火事になった。

(7)先その時より後、将来。

   A この先は通行止めだ。

   B こんな成績では、先が思いやられる。

   C 先の地震では大きな被害を受けた。

   D 荷物の送り先をまちがえた。

(8)さっぱりあとに何も残らない様子。

   A 山頂に立った瞬間、いままでの苦労はさっぱり消えてしまった。

   B 仕事にはさっぱりした服装で行ったほうがいい。

   C 暖冬でストーブの売れ行きはさっぱりだ。

   D 暑い日はさっぱりしたものが食べたくなる。

(9)ひびく影響する。

   A 卒業式の時の校長先生の言葉は胸にひびいた。

   B このマンションの廊下は音がひびくので、静かに歩いてください。

   C 野菜の値上がりは、家計にひびく。

   D 彼の画家としての評判は世界中になりひびいている。

(10)従う沿って進む。

   A 国王に従って外国を訪問した。

   B 川の流れに従って歩いていくと、森に着く。

   C 医者の指示の従って、手術を受けることにした。

   D 年をとるに従って、足が弱くなる。

正解

問題Ⅰ

問1:

(1)3 

(2)1 (3)4 (4)4 (5)2

問2:

(1)4 

(2)1 (3)3 (4)2 (5)1

問3:

(1)3 

(2)2 (3)4 (4)1 (5)3

問題Ⅱ

(1)2 

(2)1 (3)3 (4)2 (5)2

問題Ⅲ

問1:

(1)4 

(2)2 (3)3 (4)4 (5)3

問2:

(1)1 

(2)2 (3)3 (4)1 (5)4

問3:

(1)4 

(2)3 (3)1 (4)4 (5)2

問題Ⅳ

(1)3 

(2)3 (3)1 (4)3 (5)4

問題Ⅴ

(1)3 

(2)1 (3)4 (4)2 (5)3 (6)1(7)2 (8)4 (9)3 (10)2 (11)3 (12)4 (13)1 (14)4 (15)3

問題Ⅵ

(1)2 

(2)4 (3)1 (4)3 (5)4 (6)1 (7)2 (8)1 (9)3 (10)2

 

1994年一級读解

(1994年)

一級

読解.文法

(200点90分)

 

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

答えは、1.2.3.4から最も適当なものを一つ選びなさい。

 わたしももう48歳で「お若いですね」とお世辞を言われるような年頃になった。

もちろん、そのようなお世辞はたいてい聞き流すが、ときには「若くないよ。

昔なら人生50年、もうすぐ終わりだ」と①言い返すこともある。

そのようなことを言われはじめるのは、人々にわたしが老人と見られはじめたということに過ぎないからである。

 それは、自分が自分を見る場合にも言えることで、「自分は(②)」と思いはじめたら、それは(③)しるしなのである。

実際は、若い人は「自分はまた若い」なんて思っていないし、むしろ「もう歳だ」(注1)というようなことを言いたがる。

それが老いはじめると「自分は若い」と言い出すわけで、たいていの老人は自分は実際の年齢より若く見えるし、例え若く見えなくても本当は精神的にも肉体的にも若いと信じている。

④自分は実際の年齢よりも老けていると思っている老人にお目にかかったことはまだない。

 たしかに老化の進み具合は人によって異なり、年齢の進み具合と必ずしも一致しないが、殆どの老人が実際の年齢より若いということは論理的におかしな話で、それなら、実際の年齢とおりに老けている老人のほうが例外だということになってしまう。

⑤そんな馬鹿なことはない。

老人がそう思っているのが希望的観測に過ぎないことは明らかで、自分の状態よりさらに老けている状態を勝手に「年齢相応」と決め込み、それと自分を比較しているに過ぎない。

 つまり、老人になればなるほど自分は若いと思いたがるわけで、したがってこのことから当人の老化の程度を判定できるのではないかと私は考えている。

かりに老化指数(注2)という言葉を使えば、⑥(老化指数)=(暦年齢)(注3)-(当人が思っている年齢)という方程式が成り立つ。

たとえば15歳の人が自分はもう一人前のおとなで、二十歳で通ると思っていれば老化指数はマイナス5、二十歳の人が自分は二十歳程度と思っていれば老化指数は0、40歳の人が35歳程度と思っていれば5、60歳の人が50歳程度だと思っていれば10である。

ここに自分は50歳と変わらないと思っている70歳の人と、自分は60歳ぐらいには見えると思っている同じく70歳の人がいれば、老化指数は前者が(⑦)、後者が(⑧)で、前者のほうが二倍もより老化しているわけである。

「近頃の若者は」なんて言うと老いた証拠と笑われるかもしれないが、⑨近頃の若者には、はたちを過ぎたばかりなのにもう「おじん」(注4)または「おばん」(注5)になったと嘆き、10代に見られたがる者がいるが、22歳の者が自分は18歳に見えると思っているとすれば老化指数は20代にして既に4である。

近頃、そういう若者が多いということは、一方では若者の幼児化が言われてはいるが、他方では早くから精神的に老け込んでいる証拠ではなかろうか。

                          (岸田秀「不惑の雑考」による)

 (注1)「もう歳だ」:

「もう老人だ」

 (注2)老化指数:

老化の程度を示す数字

 (注3)暦年齢:

実際の年齢

 (注4)おじん:

おじさん

 (注5)おばん:

おばさん

問1 ①「言い返すこともある」とあるが、なぜだと考えられるか。

  1 お世辞を言われるような年頃になったから

  2 自分の人生はもうすぐ終わりだと考えたから

  3 老人と見られはじめたことを意識させられるから

  4 お世辞を聞き流すのは相手に失礼だと思ったから

問2 (②)と(③)に入る組み合わせとして、最も適当なものを選びなさい。

  1 ②もう歳だ ③若い

  2 ②もう歳だ ③老人になった

  3 ②また若い ③若い

  4 ②また若い ③老人になった

問3 ④「自分」は、誰を指すか。

  1 老人

  2 筆者

  3 若い人

  4 お世辞を言う人

問4 ⑤「そんな馬鹿なこと」とは、どのようなことか。

  1 老化の進み具合は人によって異なること

  2 精神的にも肉体的にも自分は若いと信じていること

  3 実際の年齢通りに老けている老人が例外になること

  4 年をとると、「若いですね」とお世辞を言われること

問5 筆者が⑥「(老化指数)=(暦年齢)-(当人が思っている年齢)という方程式が成り立つ」と考えたのは、なぜか。

  1 人によって体力の衰え方が異なるから

  2 老化が進むほど人は若いと思いたがるから

  3 殆どの老人が暦の年齢より若いから

  4 年齢相応の老け方を決められないから

問6 (⑦)と(⑧)に入る組み合わせとして、最も適当なものを選びなさい。

  1 ⑦5  ⑧10

  2 ⑦10 ⑧5

  3 ⑦10 ⑧20

  4 ⑦20 ⑧10

問7 「老化指数」によると、次のうち最も老化していると言えるのはどれか。

  1 自分が二十歳だと思っている30歳

  2 自分が35歳だと思っている40歳

  3 自分が40歳だと思っている30歳

  4 自分が45歳だと思っている40歳

問8 ⑨「近頃の若者」について、筆者が最も指摘したかったことは何か。

  1 精神的に幼児化している

  2 精神的に老け込んでいる

  3 若く見えるようになった

  4 老けて見えるようになった

問題Ⅱ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

答えは、1.2.3.4から最も適当なものを一つ選びなさい。

重苦しいほどむし暑い晩だった。

空には星ひとつなく、海は不気味に静まりかえっている。

私はいつものように、後甲板(注1)の方へ歩いていった。

後甲板には先客が一人いた。

デッキの手すりにもたれ、その男はしきりに暗い海をのぞきこんでいる。

「今晩は」

と私は声をかけた。

ふりかえった男の顔は骸骨(注2)のように痩せ細っていた。

眼が落ちくぼみ、顔色がひどく蒼白い。

「今晩は」

 男は低くしゃがれた声でそう云うと、薄い唇をゆがめて笑った。

 私は男の隣に歩み寄って、同じように暗い海を見つめた。

海はいつでも私をもの哀しい気分をさせる。

海の中にいる誰かが呼んでいるような。

「いやな晩ですね」

と私は言った。

①「そうですか」

男は骨ばった長い指で髪の毛をかきあげた。

「僕はこんな晩の方が好きなんですよ。

なんとなく不気味で面白いじゃありませんか」

 私は変わった男だと思った。

私が黙っていると、彼が問いかけてきた。

②「この船に幽霊が出るという噂があるんですが、知っていますか?

「幽霊?

 と私は訊き返した。

「ええ。

やはり僕たちみたいな客の一人が、自殺したことがあるんだそうです。

こんな風に重苦しくて、風邪のない晩だったと云いますよ。

その男はしばらく海を眺めていて、ふいに飛び込んだんです。

ちょうどここから、今、僕らがこうしているところからね」

 男は私の顔を覗き込むようにして、にやりと笑った。

「あがった屍体(注3)は、右の腕がなかったそうです。

スクリュウ(注4)に切られたのかもしれませんね」

 二人は暗い海にほの白く泡立っているスクリュウの後をしばらく見つめた。

「それで、その幽霊が出るんですね」

 私の声は少しふるえているような気がした。

「ええ、自分の失った右腕を探しているのだという噂です。

こういうふうにむしむしして、海が妙に静まり返った晩、③男が一人でその海を眺めている。

そして、しばらくするとふっと消えてしまうのです」

 男は自分自身をかき消すようなしぐさをした。

「なぜ、その男が自殺したのか知っていますか?

 と私は訊いた。

「(④)、何の原因もないのです。

金に困っているわけでもなく、失恋したわけでもなかった」

 眉をひそめ、男は遠いところを見る眼つきで海を見つめた。

「多分」

 と云った男は口ごもった。

「多分、この海を見ているうちに、何もかもいやになったのでしょうね。

そして、ひきずりこまれるように、飛び込んだのでしょう。

僕には、その気持ちが分かるな。

こうしていると、何もかも忘れて、この海の底で眠りたくなる。

あなたは、そう思いませんか?

 私も、海を見つめた。

海は暗く、静かに私を呼びかけているように思えた。

无图片

(注2)骸骨のように痩せ細った:

非常に痩せた

(注3)屍体:

死体

(注5)私を呼びかけている:

通常は「私に呼びかけている」

◎ここまで読んで、次の問1から問4に答えなさい。

問1 ①「そうですか」の意味に最も近いものは、どれか。

  1 私もそう思います

  2 私はそう思いません

  3 私は夜が嫌いです

  4 私も夜が嫌いじゃありません

問2 ②「この船に幽霊が出るという噂」とあるが、この噂によると幽霊はどんなときに出るか。

  1 むし暑くて海の静かな晩

  2 もの哀しい気分にさせる晩

  3 海がほの白く泡立っている晩

  4 自殺したいと思っている客がいる晩

問3 ③「男が一人でその海を眺めている」とあるが、それは何のためか。

  1 自殺するため

  2 自分の右腕を探すため

  3 幽霊が出るのを待つため

  4 海の中にいる誰かを呼ぶため

問4 (④)に入る適当な言葉を選びなさい。

  1 それを 2 それで 3 それに 4 それが

◎上の文書の後には、次の文書が続きます。

最後まで読んで、下の問5、問6に答えなさい

「そうなのです」

 ため息を吐きながら、私は云った。

「それで、⑤あの晩私は飛びこんだのです」

 私の右腕がないのに男が気づいたのは、その時だった。

                  (生島治郎「暗い海暗い声」による)

問5 ⑤「あの晩私は飛び込んだ」のは、なぜか.

  1 借金と失恋で生きる希望をなくしたから

  2 自分の失った右腕を探そうと思ったから

  3 すべてを忘れて海の底で眠りたくなったから

  4 海の中の幽霊に呼ばれたような気がしたから

問6 次の「幽霊」について述べたもののうち、正しいものを選びなさい。

  1 「私」が幽霊だった

  2 甲板にいた男が幽霊だった

  3 甲板にいた男と「私」が幽霊だった

  4 幽霊は出てこなかった

問題Ⅱ 次の

(1)~(7)の文書を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1.2.3.4からひとつ選びなさい。

(1) 言葉は時代と共に変わる。

今の若い女性の中には平気で男言葉で話す人も多い。

男性が語尾に「よね」をつけて話したり、女言葉に近づいてもいる。

男女の言葉の差は昔に比べれば格段に少なくなっている。

今の時代の男女の生き方を象徴しているのでもあるだろう。

そんな中で「男言葉」「女言葉」を守ろうというのではない。

時代の流れに任せてもな

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