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日文剧本3

『二人の秘密』

上矢直輝(山下智久)たちJCアークスの面々は、シーズン開幕に向けて

トレーニングを続けていた。

練習試合の最中に、白河莉子(北川景子)から檄を飛ばされた直輝も

必死に練習に打ち込んだ。

ヘッドコーチの川崎智哉(伊藤英明)は、トレーナーの松山亮介(川島章良)とともに、個人練習のメニュー作りに余念がない。

一方、マネージャーの春日部良夫(金田哲)は、予算の削減を受け、

ロッカールームの蛍光灯を減らすなどして経費を切り詰めていた。

キャプテンの宇都宮透(永井大)は、チームが厳しい状況に置かれて

いるいまこそ力を合わせて頑張ろう、とチームメートたちを鼓舞した。

  

練習を終えた秦野秀治(溝端淳平)は、莉子と海老名麻衣(貫地谷しほり)がアルバイトをしている書店を訪れる。

秀治を呼び出したのは麻衣だった。

宇都宮に心をひかれていた麻衣は、

秀治に彼のことを調べさせようとしていた。

一方、菜月(相武紗季)は、新戦力としてアークスに加入した

代々木廉(金子ノブアキ)の態度の変化が気になっていた。

廉が、菜月のことを無視しているように見えたからだった。

マンション前のコートから聞こえるバスケットボールの音。

直輝じゃないとわかると、莉子は残念そうに

「今日はいないのか。

」と呟きます。

その頃直輝は菜月の家でオムライスを作ってあげていました。

「ねえ直輝。

やっぱり・・・結婚しない?

菜月は自分の心に代々木が入り込むことが怖いんじゃないのかな。

そんな菜月に対して、直輝は

「ごめん。

今は無理。

 俺もしたいよ。

 でも、自分に自信がない。

 金の事もそうだし、選手としてのキャリアも。

 だからもっと強くなって、ちゃんと菜月を幸せに出来るって、

 そういう自信が付くまで・・もうちょっと、待って欲しい。

」と返事。

「うん・・わかった。

 そうだよね!

わかった、OK!

明るく答える菜月が健気に思えてきました。

「こんな俺で、ごめんね。

」菜月を抱きしめる直輝。

「ううん、いいよ。

菜月は直輝に手を回しますが、でもその表情は冷めているようにも

見えて・・。

この時のBGMが、莉子が奏でるバイオリンの音色。

翌日、気合を入れて練習をする直輝に川崎コーチは

ヒザに負担が掛かることを心配し、

「焦るな。

」と声をかけます。

アパートが見つからずに途方にくれる秀治。

「こういう時に養ってくれる年上の彼女がいればいいんですけどね。

「は?

俺絶対そういうの嫌だわ。

」と直輝。

「バカだな、秀治は。

 女は男が幸せにしてやるもんだろ。

」と川崎。

「俺も断然そっち派です。

」と直輝。

「宇都さんはどうですか?

」と秀治。

「俺は今はシーズンのことで頭がいっぱいで、

 女のことなんか考えている暇がないってとこかな。

秀治と麻衣は上手くいきそう!

直輝と川崎の恋愛論は似ていそう。

宇都宮さんは・・謎!

代々木は直輝を見てる見てる!

麻衣に手を出したのは直輝への対抗意識だけなのか?

練習を終えて帰宅した直輝は、母親の真希子(真矢みき)に、

結婚して家を出た姉の部屋を秀治に貸してもいいか相談する。

秀治は、間もなくアパートを追い出されてしまうが、

まだ引っ越し先が決まっていないのだという。

真希子は、高校生の次女・優里(大政絢)がいることもあって

一瞬考えるが、秀治ならいいだろう、と言ってそれを許可した。

 

そんなある日、菜月と食事をする約束をした直輝は、

スーパーマーケットまで買いだしに行く。

直輝は麻衣の家で食事を作るために買物に来たのだが、

デートがキャンセルになり、食材を戻していく。

「ふーん。

彼女いたんだ・・。

」莉子は呟く。

公園に立ち寄った莉子と直輝は一緒にビールを飲み始める。

「私ね、夏のイメージって、爽やかっていうよりも、

 荒々しくて怖いっていうイメージなんだ。

「怖い?

「うん。

子供の頃に聞いた、リバルディの夏っていう曲の

 イメージなんだけど。

 夏の空に雷が鳴って、その時に雹が負って。

 バイオリンの音がこう、キュキュキュキュって。

「うーん、怖い夏ってイメージ出来ないな。

「あ!

今持ってるよ、聞く?

莉子のイヤホンを耳に当てる直輝。

「これ何の音?

イヤホンの片方を莉子に渡す。

「あ、これがバイオリンの音なんだよ。

「へー、こんな音出るんだ、バイオリンって。

「そうそうそう!

カッコイイでしょ?

「うん。

かっこいい!

二人の顔は急接近!

莉子は慌てて離れます。

「飲みっぷりいいね!

「よく言われる。

 でも安心して。

酔ったりしないから。

「え?

「酔って迷惑掛ける女って嫌じゃない?

 例えば、男の人に甘えたりだとか。

 私はそういう女になりたくないんだよなー。

莉子はそう言いながらもう一本を開ける。

「酒強いんだ。

「うん。

 ねー、彼女ってどんな人?

「うーーーん。

 すっげーいい女。

 いい女過ぎてこっちが焦るよ。

 付き合って2年になるんだけど、彼女は、キャリアアップっていうか、

 OLとしてちゃんとやっているんだけど、

 俺は・・2年前から成長してないっていうか。

「ふーん、そうなんだ。

「劣等感だね。

男として情けない。

「そうかなー。

 きっと幸せだって思うな。

上矢君の彼女は。

「そう思う?

「うん。

もちろん。

 だってそんなに真剣に彼女の事考えてて、

 料理も作ってくれて、

 うん。

十分幸せだよ。

「そっか!

「ま、ダメなところもありそうだけど。

「ま・・彼女の事、早く安心させてやりたいんだよな。

「ふーん。

 ・・・あれ。

何か今・・胸がザワっときた。

酔ったのかな・・。

その時、公園に粗大ゴミを不法投棄していく若者達が!

「ちょっと!

そこの人!

何やってんのよ!

」と莉子。

「関係ねーだろ!

「片付けなさいよ!

不法投棄でしょ!

 警察に連絡するわよ!

莉子は逃げようとする男達を追いかける。

「あぶないから!

やめよう!

」と直輝。

「だって!

あんな所にゴミがあったら上矢君がバスケの練習

 出来ないじゃない!

莉子はそう言い、男達の車を追いかけ始める。

直輝も携帯で連絡を取りながら莉子を追い・・。

直輝の練習する場所が奪われたと

莉子は怒っているわけですね。

直輝は警察に連絡していたようで、犯人は無事に逮捕されます。

警察の帰り道。

「・・・なんか・・気持ち悪い!

「どうして・・」

「すきっ腹で・・飲んで・・走ったから・・うっ!

「え!

そんなに!

具合の悪くなってしまった莉子を直輝は背負って送り届ける。

散らかった部屋に唖然とする直輝。

莉子をソファーに寝かせ、毛布を掛けてあげると、

部屋を片付け、フレンチトーストを作って帰る。

翌朝、泊りがけの練習から戻った麻衣は、部屋が片付けられていて

びっくり!

「わかった!

小人さんよ!

 きっと魔法の国の小人さんが、莉子が寝ている間に

 綺麗にすっかり片付けてくれたのね!

 ・・んなわけないでしょ。

莉子がこんなに片付け上手なわけないし。

 どうして・・。

 まさか不審者!

神経質な下着泥棒か?

 盗んだ代わりに片付けてってくれたとか?

 え!

莉子何もされてない?

 怖い、女の二人暮しって怖い!

「・・・うわ!

思い出した!

「泥棒さんがフレンチトースト作ってくれたの?

「思い出したくなかった・・。

「何があったの?

これ食べていい?

「・・・恥ずかしすぎる!

上矢家に秀治が引っ越してくる。

が!

上矢家の長女・ユキノが夫とケンカをし帰ってきてしまう。

・・・秀治の引越し話はなかったことになってしまった。

姉にリクエストされてフレンチトーストを作る直輝。

「あの子食べたのかな。

」とふと呟く。

公園に不法投棄された粗大ゴミがやっと撤去される。

偶然その場に居合わせた直輝は、携帯カメラでその様子を撮影。

莉子にメールを送ろうとするが、

「あ・・。

俺アドレス知らないんだ。

麻衣のコンサートに川崎は花束を抱え、チームのメンバーを連れて

駆けつける。

その帰り、川崎はみんなを行き着けのバーに連れていく。

トイレから出てきた直輝に声を掛ける莉子。

「あのさ・・この間は、ほんとごめん!

 お礼言いたかったんだけど、連絡先わからなくて。

「ああ。

俺も。

 ゴミ撤去されてたよ。

「うん。

私も見た。

ほんとゴメン。

酔っ払って。

「ううん。

「私・・さ、なんか変なことしなかった?

「あ・・苦しいからブラ外してって言ってたよ。

「あ・・女として終わってる・・。

「どうかした?

」と川崎。

「あ・・いえ。

莉子は直輝に言わないで、とジェスチャーし、席に戻る。

川崎はチームのメンバーに莉子を自分の彼女と紹介する。

「あの、みなさん、この間は試合中にご迷惑お掛けして、

 すみませんでした。

」と莉子。

「俺、あんなデカイ声で怒鳴っている女の人、

 初めて見ました。

 でも川崎さんの彼女なら納得ですよね。

」と秀治。

「まさに熱いもの同志!

「確かに。

」と直輝。

そこへ、代々木と会社の女の子達がやって来た。

「お疲れ様です。

」菜月が挨拶に来る。

トイレから出てきた菜月と代々木がすれ違う。

「ねえ!

 いつもそうやって私を見るの、止めてくれる?

 迷惑!

目障りなの!

」と菜月。

「見てるのはお前だろ?

「・・・」

「俺の目はコートではボールを追ってて、

 コートの外では女を追ってる。

 そういう風に出来てんの。

 女なら誰でも見てるし、お前一人なんか全然見てねー。

 自意識過剰。

 自分が可愛いとか思ってんだろ?

 そうでもねーよ。

「・・・」

「目が合うのは、お前が俺を見てるから。

でしょ?

 認めるならキスしてあげてもいいよ。

 いつも安全な男じゃ退屈だろ?

「・・・」

怒って立ち去る菜月・・。

菜月は直輝の所へやって来る。

「ごめん、私帰る。

「何で?

「朝から体調悪くって・・。

「俺、送っていきます。

菜月と直輝が帰っていく。

「ほんと仲いいよなー、あの二人。

」と秀治。

「ほんと羨ましいよ。

 付き合って2年以上経っているのに全然倦怠期とかないらしいよ。

」と店長。

「ね!

選手の女だって言ったでしょ。

 そういうタイプの女だと思ったんだよね。

」と麻衣。

「うん。

 あの人が彼女なのか・・。

」と莉子。

莉子を送る川崎。

「もう一軒どっか行く?

「あー、いえ、今日は帰ります。

 生ゴミ、ベランダに出しっぱなしだったから。

「・・・そう。

 もしかして、迷惑だったのかな。

 俺が、莉子ちゃんのこと彼女だって紹介したこと。

「いえ、そういうわけじゃ。

 でも・・スピードが・・。

「スピード?

「いえ・・。

 私、二股掛けられたことあるんです。

 高校の時と、大学のときと、二回も。

「二股・・」

「2年間憧れていた人には、バイオリンはいいから脱げ、とか言われて。

 だから・・だから、男の人のこと、そんなにすぐに信用出来ないのかも。

「・・・」

「あ、川崎さんのこと信用してないわけじゃないんです、全然。

 川崎さんは・・じゃない、智哉さんは、優しいし、大人だし、

 カッコいいし。

 だから、もう少し、ゆっくり進んでもいいですか?

「・・・いいよ。

 こっちこそ、ごめん。

 俺は

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