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翻译格式范例

 

学号:

070721027

四川大学锦城学院

外文翻译

(2007届)

 

题目『夢十夜』

学生汪婷婷

学院外语系专业班级日语专业/07级1班

校内指导教师高玲 专业技术职务讲师

 

二○一一年六月

【译文】

梦十夜

——夏目漱石

第一夜

我做了这样一个梦。

我抱着胳膊坐在枕边,仰颏儿躺着的女子淡淡地说道:

”我就要死了。

”女子的长发铺展在枕头上,轮廓柔和的瓜子儿脸横在其间。

白皙的脸蛋儿底层恰到好处地泛起暖暖血色,双唇当然是丹红的。

无论如何也不像要死的。

但是,女子却用沉静的声音清晰地说,我就要死了。

我也觉得,这个人真的要死了吧。

于是,我低头凑到她脸前观察,问了问:

”真的吗?

真的要死了吗?

”“当然要死了。

”女子说着,睁大了双眼。

这是一双水汪汪的大眼睛,长长的睫毛围起来的只是一团漆黑。

那双乌黑的眸子深处,鲜明地浮现出我的脸影。

我盯着这对清澈见底的黑眼珠子放出的光泽,心想:

”就连这双眸子也一起死去吗?

”我关切地把嘴贴近枕边,又一次反复问道:

”你不会死吧?

你没有事吧?

”女子瞪大了惺忪的黑溜溜的双眸,依旧悠悠地说道:

”唉,因为是死亡,所以无法抗拒呀。

“那么,你能看到我的脸吗?

”我一个劲儿地问。

她露出微笑道:

”能看到吗?

瞧,你的脸不就映在你那儿吗!

”我没有吭声,把脸从枕头上移开。

我抱着胳膊暗忖:

”一定要死吗?

沉默了一会儿,女子接着说道:

“我死了以后,你就把我埋了吧。

用大个儿的珍珠贝壳挖墓坑,再把陨落的星星碎片放到墓碑上。

然后,在坟墓旁边等着我。

因为我还要再回来见你。

“什么时候能来见面呢?

”我问道。

“太阳要出来吧。

然后,太阳要落下去吧。

然后还要出来再落下去吧。

——就在红日东升西落、东升西落期间回来——你能等我吗?

我默默无语,点了点头。

女子用更加沉静的口吻,毅然决然地说道:

“等我一百年!

“在我的坟墓旁边坐守一百年,我一定来见你。

我只应了声:

”我等着你。

”接着,在黑溜溜的双眸当中清晰可见的我的脸影,宛若静谧的碧水泛起涟漪搅乱了映出的倒影一般,朦朦胧胧地变了形,随后流了出来。

我刚一察觉到这个情景,女子就”吧嗒”闭上了双眸。

眼泪从长长的睫毛之间流出,顺着脸颊淌下。

——她溘然长逝了。

我来到院子里,用珍珠贝壳挖墓坑。

珍珠贝壳很大,表面光滑,边缘锋利。

每舀一下土,月光就会在贝壳的内壁闪烁一下,还伴有一股子湿润泥土味儿。

墓坑不一会儿就挖好了。

我把女子搬进墓坑,然后缓缓地撒下松土。

每撒一下土,月光就会在珍珠贝壳的内壁闪烁一下。

我拣来陨落的星星碎片,轻轻地放到泥土上。

星星碎片是圆滑的。

或许在长时间从天空坠落过程中,磨掉了棱角才变得光滑吧,我想。

抱起它放到泥土上的时候,我的前胸和双手也稍稍暖和了一些。

“从现在开始,要这样等待一百年的呢。

”我坐在苔藓上,一边想着,一边抱着胳膊注视着圆形墓碑。

望着望着,太阳就从东方升起来了,那是硕大的红太阳,正像女子说的那样。

不久,又如女子所言,它就落到西边去了,就这么红着倏然落下。

”一次。

”我数着数。

良久,血红的太阳又慢腾腾地升起来,然后默默地落下去。

”两次。

”我又数道。

“一次,两次……”我这样数着,也不知道见过几次红日。

数了又数,红日依然越过头顶而去,怎么数也数不完。

尽管如此,还是未到一百年。

最后,我望着长满苔藓的圆石头,心想:

”我不会是被那女子骗了吧!

这时,从石头下面探出了一根青茎,斜着冲我伸展过来,眼瞅着越长越长,正好长到我的胸前止住。

紧接着,婆娑舞动的茎端上,花颈微斜的一朵修长花蕾,”扑”一下蓬松地绽开花瓣。

雪白的百合花在我鼻尖处弥漫出沁人心脾的芳香。

一滴露珠从遥远的天空”吧嗒”滴落在花瓣上,百合花便借重力婀娜地扭动。

我往前探出头,吻了一下滴落冰冷露水的洁白的花瓣。

我把脸从百合花上移开的一刹那,无意中望了望遥远的天空,只见启明星就闪了那么一下。

“已经一百年了呀!

此时,我才开始注意到。

 

第二夜

我做了这样一个梦。

我从僧寮退身出来,顺着走廊回到自己住的客房,屋里已经点上了昏黄的落地纸灯笼

我单腿跪在坐垫上,拨亮油灯,一颗灯花”啪嗒”一声掉落到朱漆灯座上。

倏地,房间里一下子亮堂起来。

隔扇上画着芜村

的水墨画。

浓浓淡淡远远近近地泼洒的是墨柳,显出几分寒意歪戴着斗笠走在河堤上的是渔夫。

壁龛

上挂着画有文殊渡海像

的挂轴。

线香的余烬,依旧在暗处散发着香味儿。

寺院很大,四周寂静无声,门可罗雀。

落地纸灯笼圆圆的影子映在黑糊糊的天棚上,抬头望去,这影子竟也令人感到栩栩如生。

我支起一条腿,左手掀起坐垫,往右边探了探,那东西在那儿放得好好的。

既然东西还在也就放心了,我照原样铺平坐垫,又端坐在上面。

“你是一个武士。

是武士嘛,就不会开不了悟!

”和尚说道。

”看你那总是不能开悟的德行,你大概不是武士!

”和尚言道。

”是废物。

”和尚说。

”哈哈,你生气啦。

”和尚笑道。

”如果委屈了你,你就拿出开了悟的证据来。

”说着,和尚面露愠色拂袖而去。

真是岂有此理。

摆在隔壁客堂壁龛上的座钟下一次打点儿之前,一定开悟给你看。

开了悟,今晚还到僧寮去,拿和尚的首级换我的开悟。

如果不能开悟,就杀不了和尚。

无论如何也要开悟,我是武士嘛。

万一真的不能开悟就自刃。

武士受到侮辱便不能苟且偷生,要死得光荣。

想到这里,我的手又不由自主地伸到坐垫底下,从那儿拽出一把朱鞘短刀。

我使劲儿抓住刀柄,除下朱鞘,将其掷向对面,昏暗的房间里蓦地闪出一道寒光。

我感到有一股骇人的杀气,自我手中咝咝地溜走。

于是,我将这些杀气悉数汇集到刀尖聚成一点。

锋利的刀刃也可怜巴巴地缩得宛若针尖一般,向九寸五短刀的刀尖上涌来,我无奈地望着锐利无比的刀锋,突然间想照着一个地方猛刺一下。

全身的血液流向右腕,我紧握粘糊糊的刀柄,双唇直打颤。

我将短刀入鞘,放在右侧,然后大盘而坐。

——赵州

曰:

”无。

”这”无”到底是什么?

我咬牙切齿地骂了声”臭秃驴。

这时,鼻孔中汹涌地喷出热气,当是咬牙用力过猛所致。

太阳穴抽筋似的痛,双眸也张大了一圈。

我看到挂轴,看到落地纸灯笼,看到榻榻米。

和尚的秃头也历历在目,甚至都能听见他张开大嘴岔子讥笑我的声音。

混账和尚。

无论如何也要把那个秃头割下来开悟给你看。

我用舌头根念叨:

”无、无。

”虽然念着”无”,却还是有线香的香气袭来。

搞什么呀!

不就是一根线香嘛。

我突然握紧拳头猛砸自己的头,嘴里”呀!

呀!

”地嚎叫。

后槽牙咬得咯吱咯吱乱响,腋下冒出冷汗。

脊梁背儿僵直得像根棍子,膝关节剧痛。

”就算膝盖骨折了又有什么呢?

”我这样想。

”可是,疼死了,难受死了。

”无”一点儿影子也没有。

只要一有”无”来临的感觉,便立刻疼痛难忍。

愠色现于面上,癫狂一触即发。

我满腹委屈,不禁热泪潸潸。

真想一狠心撞到巨石上,来个粉身碎骨。

尽管如此,我还是克制住了,一动不动地坐着,心中按捺住难以忍受的痛楚。

那痛楚,像是要从下面提起我体内的肌肉,又急冲冲地欲从汗毛孔冒出来、冒出来,然而到处都水泄不通,连一根可以排泄的汗毛孔也没有,憋得我难受到了极点。

俄而,我便神志不清了。

落地纸灯笼、芜村的画、榻榻米、左右交错的搁板

在我眼里时有时无,若隐若现。

但是依然没有”无”的一点儿踪迹,只有我百无聊赖地坐着。

蓦地隔壁客堂的座钟”铛——”一声开始报时。

我大吃一惊,倏地把右手搭到短刀上。

座钟又”铛——”一声敲响了第二下。

 

___________________________________

翻译注释:

.落地纸灯笼:

以木、竹、金属等材料做成多边形或者圆形的框子,框子外面贴上纸,外形酷似我们常见的灯笼。

灯座上面放盛油的器皿,点亮灯心之后用于室内照明的灯具。

灯座下有腿,置于地上。

.芜村:

(1716—1783)日本江户中期的俳人、画家。

.壁龛:

日本客厅摆装饰品的地方。

.文殊渡海像:

日语原文是”海中文殊”,日汉词典未收录这个词条。

查询许多佛教资料也没有找到准确的释义。

不过,佛教中有一副”观音渡海”的画像,考虑到观音和文殊都是菩萨,借用了”观音渡海”这个词的结构,才把这个词翻译成”文殊渡海”。

如果翻译有误,请各位读者斧正,也请文殊菩萨、观音菩萨原谅。

.赵州:

(778-897)我国唐末著名高僧。

俗姓郝氏,为曹州(今山东曹县)郝乡人。

因晚年久居赵州观音院,故时人以”赵州”敬称。

.左右交错的搁板:

壁龛里摆放装饰品的搁板中,有的搁板不是通长的,而是由二块板从左右两侧以不同的高度向中间延伸,在壁龛的中间用一块竖板连接,好像追求那种所谓的”不对称美”似的。

 

第三夜

我做了这样一个梦。

我背着一个六岁大的孩子。

这孩子的的确确是我的。

只不过令我感到匪夷所思的是,这孩子不知何时双目失明了,成了独眼妖怪青坊主

的模样。

”你何时瞎眼的?

”我问道。

”啊?

哦,很久以前就瞎了喽。

”他答道。

听声音无疑是黄口小儿在讲话,可用词儿的口吻却俨然像个大人,而且简直与大人无异。

细长的小路两侧是绿油油的稻田。

鹭鸶的影子时而在夜空中掠过。

“这是往庄稼地里走啦。

”他在背上说道。

“你怎么知道的?

”我回过头来问。

”听,这儿不是能听到鹭鸶的叫声吗?

”他答道。

果然,鹭鸶啼叫了那么两声。

虽然是我儿子,但我还是有几分畏惧。

背着这小子,往后演变成咋样还是个未知数。

没有适合遗弃他的地方吗?

我这样想着,看了对面一眼,只见夜色中有一大片树林。

”如果在那里……”刚冒出这个的念头,就听见他在背后轻蔑地”哼!

”一声冷笑。

“笑什么?

孩子没有回答。

只是问了一句:

“爸爸,重不重?

“不——重。

”我答道。

“很快就会变重了。

”他说道。

我默默无语,向着那片树林走去。

田间小路蜿蜒曲折,很不规则,若想走出稻田,恐怕要颇费些周折。

良久,遇到一个三岔路口。

我停在路口歇了歇。

”按说这儿应该立着一块石碑才对呀。

”小家伙说道。

果然,眼前立着一块齐腰高宽八寸的方石碑。

石碑正面写着:

”左:

日之洼、右:

堀田原”。

尽管是黑夜,若蝾螈肚皮般红的那几个字却清晰可见。

“往左边走嘛!

”小家伙命令道。

我往左看了一眼,只见刚才那片树林的黑影,从高高的夜空投向我俩正上方。

我有些迟疑了。

“别犹豫啦。

”小家伙又说道。

我只好向着树林那边移步。

”明明那么瞎,可没有他不知道的。

”一边想着,一边向通往树林的小路走去。

”我是瞎子行动不便,很麻烦的。

”小家伙在背上说道。

“唉,背着你不是挺好吗?

“让你背着,对不起了。

可是,我实在不乐意让人家把我当成笨蛋,就算是父母也不行。

”不知为什么,我开始讨厌他了。

”快点儿到树林里扔掉他算了。

”想着,加紧了脚步。

“再往前走一点儿你就知道了。

——正好就是这样的夜晚。

”小家伙在背上自言自语道。

“为什么?

”我赶忙追问道。

“为什么?

难道你不清楚吗?

”小家伙嘲笑道。

让他这么一说,总觉得我自己知道些什么。

但具体是什么事情就不得而知了,只不过觉得就是这样的一个夜晚。

再往前走一点儿就明白了。

如果真相大白可就糟了,趁着还糊涂快一点扔掉他算了,心里总是七上八下地可不行。

于是,我加快了脚步。

雨,落了有一阵子了,小路愈走愈黑。

我仿佛是在睡梦中,唯独背上还粘着一个小家伙。

这个小家伙是我的孩子,还是个瞎子,竟然能洞悉我的一切,就像一面从不失真的镜子一样,丝毫不差地照着我的过去、现在和未来。

我简直无法忍受了。

“就是这儿,就是这儿。

就是那棵杉树下面。

雨中,小家伙的声音听得格外真切。

我不由自主地止住了脚步。

原来,不知不觉已经进到树林中了。

前面两米左右的地方,黑糊糊的东西确实就是小家伙说的杉树。

“爸爸,就是那棵杉树下面。

“嗯,是的。

”我不假思索地答道。

“是文化五年,龙年吧。

“是呀,好像是文化五年,龙年。

”我想。

“你杀死我的那一天,就是一百年前的今天!

听罢此言,蓦地想起,一百年前文化五年那个龙年的今天,在这样漆黑的夜晚,在这棵杉树下,我杀死过一个盲人。

原来我是一个杀人凶手,刚一产生这个念头,就觉得背后的孩子,霎时间变得若地藏菩萨的石雕像般沉重。

_________________________________________

翻译注释:

.青坊主:

传说出现于日本冈山县邑久郡的妖怪的名称。

青坊主又叫做目一坊。

原本是山神后来沦落为妖怪,化为山寺中衣服和身体全是蓝色的大和尚的模样。

青坊主有三只眼睛,只有长在额头中央的那只眼睛能视物,另外两只眼睛是瞎的。

 

【原文】

夢十夜

夏目漱石

 

第一夜

こんな夢を見た。

腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。

女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。

真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。

とうてい死にそうには見えない。

しかし女は静かな声で、もう死にますと判然云った。

自分も確にこれは死ぬなと思った。

そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いて見た。

死にますとも、と云いながら、女はぱっちりと眼を開けた。

大きな潤のある眼で、長い睫に包まれた中は、ただ一面に真黒であった。

その真黒な眸の奥に、自分の姿が鮮に浮かんでいる。

自分は透き徹るほど深く見えるこの黒眼の色沢を眺めて、これでも死ぬのかと思った。

それで、ねんごろに枕の傍へ口を付けて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね、とまた聞き返した。

すると女は黒い眼を眠そうにたまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。

じゃ、私の顔が見えるかいと一心に聞くと、見えるかいって、そら、そこに、写ってるじゃありませんかと、にこりと笑って見せた。

自分は黙って、顔を枕から離した。

腕組をしながら、どうしても死ぬのかなと思った。

しばらくして、女がまたこう云った。

「死んだら、埋めて下さい。

大きな真珠貝で穴を掘って。

そうして天から落ちて来る星の破片を墓標に置いて下さい。

そうして墓の傍に待っていて下さい。

また逢いに来ますから」

自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。

「日が出るでしょう。

それから日が沈むでしょう。

それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。

――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」

自分は黙って首肯いた。

女は静かな調子を一段張り上げて、

「百年待っていて下さい」と思い切った声で云った。

「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。

きっと逢いに来ますから」

自分はただ待っていると答えた。

すると、黒い眸のなかに鮮に見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。

静かな水が動いて写る影を乱したように、流れ出したと思ったら、女の眼がぱちりと閉じた。

長い睫の間から涙が頬へ垂れた。

――もう死んでいた。

自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。

真珠貝は大きな滑かな縁の鋭どい貝であった。

土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。

湿った土の匂もした。

穴はしばらくして掘れた。

女をその中に入れた。

そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。

掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。

それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。

星の破片は丸かった。

長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑かになったんだろうと思った。

抱き上げて土の上へ置くうちに、自分の胸と手が少し暖くなった。

自分は苔の上に坐った。

これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。

そのうちに、女の云った通り日が東から出た。

大きな赤い日であった。

それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。

赤いまんまでのっと落ちて行った。

一つと自分は勘定した。

しばらくするとまた唐紅の天道がのそりと上って来た。

そうして黙って沈んでしまった。

二つとまた勘定した。

自分はこう云う風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。

勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。

それでも百年がまだ来ない。

しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分は女に欺されたのではなかろうかと思い出した。

すると石の下から斜に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。

見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。

と思うと、すらりと揺ぐ茎の頂に、心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと弁を開いた。

真白な百合が鼻の先で骨に徹えるほど匂った。

そこへ遥の上から、ぽたりと露が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。

自分は首を前へ出して冷たい露の滴る、白い花弁に接吻した。

自分が百合から顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。

「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。

第二夜

 こんな夢を見た。

和尚の室を退がって、廊下伝いに自分の部屋へ帰ると行灯がぼんやり点っている。

片膝を座蒲団の上に突いて、灯心を掻き立てたとき、花のような丁子がぱたりと朱塗の台に落ちた。

同時に部屋がぱっと明かるくなった。

襖の画は蕪村の筆である。

黒い柳を濃く薄く、遠近とかいて、寒むそうな漁夫が笠を傾けて土手の上を通る。

床には海中文殊の軸が懸っている。

焚き残した線香が暗い方でいまだに臭っている。

広い寺だから森閑として、人気がない。

黒い天井に差す丸行灯の丸い影が、仰向く途端に生きてるように見えた。

立膝をしたまま、左の手で座蒲団を捲って、右を差し込んで見ると、思った所に、ちゃんとあった。

あれば安心だから、蒲団をもとのごとく直して、その上にどっかり坐った。

お前は侍である。

侍なら悟れぬはずはなかろうと和尚が云った。

そういつまでも悟れぬところをもって見ると、御前は侍ではあるまいと言った。

人間の屑じゃと言った。

ははあ怒ったなと云って笑った。

口惜しければ悟った証拠を持って来いと云ってぷいと向をむいた。

怪しからん。

隣の広間の床に据えてある置時計が次の刻を打つまでには、きっと悟って見せる。

悟った上で、今夜また入室する。

そうして和尚の首と悟りと引替にしてやる。

悟らなければ、和尚の命が取れない。

どうしても悟らなければならない。

自分は侍である。

もし悟れなければ自刃する。

侍が辱しめられて、生きている訳には行かない。

綺麗に死んでしまう。

こう考えた時、自分の手はまた思わず布団の下へ這入った。

そうして朱鞘の短刀を引き摺り出した。

ぐっと束を握って、赤い鞘を向へ払ったら、冷たい刃が一度に暗い部屋で光った。

凄いものが手元から、すうすうと逃げて行くように思われる。

そうして、ことごとく切先へ集まって、殺気を一点に籠めている。

自分はこの鋭い刃が、無念にも針の頭のように縮められて、九寸五分の先へ来てやむをえず尖ってるのを見て、たちまちぐさりとやりたくなった。

身体の血が右の手首の方へ流れて来て、握っている束がにちゃにちゃする。

唇が顫えた。

短刀を鞘へ収めて右脇へ引きつけておいて、それから全伽を組んだ。

――趙州曰く無と。

無とは何だ。

糞坊主めとはがみをした。

奥歯を強く咬み締めたので、鼻から熱い息が荒く出る。

こめかみが釣って痛い。

眼は普通の倍も大きく開けてやった。

懸物が見える。

行灯が見える。

畳が見える。

和尚の薬缶頭がありありと見える。

鰐口を開いて嘲笑った声まで聞える。

怪しからん坊主だ。

どうしてもあの薬缶を首にしなくてはならん。

悟ってやる。

無だ、無だと舌の根で念じた。

無だと云うのにやっぱり線香の香がした。

何だ線香のくせに。

自分はいきなり拳骨を固めて自分の頭をいやと云うほど擲った。

そうして奥歯をぎりぎりと噛んだ。

両腋から汗が出る。

背中が棒のようになった。

膝の接目が急に痛くなった。

膝が折れたってどうあるものかと思った。

けれども痛い。

苦しい。

無はなかなか出て来ない。

出て来ると思うとすぐ痛くなる。

腹が立つ。

無念になる。

非常に口惜しくなる。

涙がほろほろ出る。

ひと思に身を巨巌の上にぶつけて、骨も肉もめちゃめちゃに砕いてしまいたくなる。

それでも我慢してじっと坐っていた。

堪えがたいほど切ないものを胸に盛れて忍んでいた。

その切ないものが身体中の筋肉を下から持上げて、毛穴から外へ吹き出よう吹き出ようと焦るけれども、どこも一面に塞がって、まるで出口がないような残刻極まる状態であった。

そのうちに頭が変になった。

行灯も蕪村の画も、畳も、違棚も有って無いような、無くって有るように見えた。

と云って無はちっとも現前しない。

ただ好加減に坐っていたようである。

ところへ忽然隣座敷の時計がチーンと鳴り始めた。

 はっと思った。

右の手をすぐ短刀にかけた。

時計が二つ目をチーンと打った。

     第三夜

 

こんな夢を見た。

六つになる子供を負ってる。

たしかに自分の子である。

ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。

自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。

声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。

しかも対等だ。

左右は青田である。

路は細い。

鷺の影が時々闇に差す。

「田圃へかかったね」と背中で云った。

「どうして解る」と顔を後ろへ振り向けるようにして聞いたら、

「だって鷺が鳴くじゃないか」と答えた。

すると鷺がはたして二声ほど鳴いた。

自分は我子ながら少し怖くなった。

こんなものを背負っていては、この先どうなるか分らない。

どこか打遣ゃる所はなかろうかと向うを見ると闇の中に大きな森が見えた。

あすこならばと考え出す途端に、背中で、

「ふふん」と云う声がした。

「何を笑うんだ」

子供は返事をしなかった。

ただ

「御父さん、重いかい」と聞いた。

「重かあない」と答えると

「今に重くなるよ」と云った。

自分は黙って森を目標にあるいて行った。

田の中の路が不規則にうねってなかなか思うように出られない。

しばらくすると二股になった。

自分は股の根に立って、ちょっと休んだ。

「石が立ってるはずだがな」と小僧が云った。

なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。

表には左り日ケ窪右|堀田原とある。

闇だのに赤い字が明かに見えた。

赤い字は井守の腹のような色であった。

「左が好いだろう」と小僧が命令した。

左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空から自分らの頭の上へ抛げかけていた。

自分はちょっと躊躇した。

「遠慮しないでもいい」と小僧がまた云った。

自分は仕方なしに森の方へ歩き出した。

腹の中では、よく盲目のくせに何でも知ってるなと考えながら一筋道を森へ近づいてくると、背中で、「どうも盲目は不自由でいけないね」と云った。

「だから負ってやるからいいじゃないか」

「負ぶって貰ってすまないが、どうも人に馬鹿にされていけない。

親にまで馬鹿にされるからいけない」

何だか厭になった。

早く森へ行って捨ててしまおうと思って急いだ。

「もう少し行くと解る。

――ちょうどこんな晩だったな」と背中で独言のように云っている。

「何が」と際《きわ》どい声を出して聞いた。

「何がって、知ってるじゃないか」と子供は嘲けるように答えた。

すると何だか知ってるような気がし出した。

けれども判然とは分らない。

ただこんな晩であったように思える。

そうしてもう少し行けば分るように思える。

分っては大変だから、分らないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。

自分はますます足を早めた。

雨はさっきから降っている。

路はだんだん暗くなる。

ほとんど夢中である。

ただ背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。

しかもそれが自分の子である。

そうして盲目である。

自分はたまらなくなった。

「ここだ、ここだ。

ちょうどその杉の根の処だ」

雨の中で小僧の声は判然聞えた。

自分は覚えず留った。

いつしか森の中へ這入っていた。

一間ばかり先にある黒いものはたしかに小僧の云う通り杉の木と見えた。

「御父さん、その杉の根の処だったね」

「うん、そうだ」と

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